発表内容
口頭発表
A会場(?U号館2階201号教室)
情報コミュニティを目指すUSJ(主張)9:30〜10:00
代表:境竜一(総合政策学部4年)
Universal Studio Japanは、2001年春に大阪市此花区の西部臨海地帯にオープン予定の都市複合型と言える映画産業をメインとしたエンターテイメントパークで、大阪市が出資する第三セクターの事業です。国際集客都市として機能できるよう、テーマパークだけでなく、ホテルや各種ショップ、シネマコンプレックス、飲食店などの商業施設をはじめ、R&D施設や住める場所としての住宅をも融合した、企業が主体となる今までにない街づくり計画です。去年のリサーチフェアでUSJ事業の魅力については国際集客都市という点から発表がありましたので、今年はそれを引き継ぐ形で、私たちの視点からUSJを見てみたいと思います。私たちの視点とは、現在のインターネットは、ビジネス目的で積極的に利用されるマスメディア的役割がますます強くなっています。しかし、そこには現実の社会にはあり得ない双方向性があるわけで、オンラインコミュニティが現実の社会を活性化させる可能性について主張したいと思います。
鉄道業界の再活性化戦略10:00〜10:30
代表:宮脇 俊郎(総合政策学部3年)
私たちは、全国に広がる私鉄の再活性化戦略について発表します。鉄道は、エネルギー面から見て他の交通手段よりも効率が良く、都市の活性化において重要な役割を担う大規模な事業であり、莫大な投資のためには国の統制の中でも利益を膨らませていかねばなりません。しかし現在、バブル崩壊後の景気低迷による定期客の減少や沿線人口の頭打ち、道路整備によるマイカー利用の増加などによって鉄道は苦戦を強いられています。そこで私たちはまず電鉄業界の大まかな歴史を述べ、全国の私鉄(JRは除く)の過去10年分の損益計算書・貸借対照表などのデータから各社の成長性・収益性・安全性などの財務分析を行い、標準偏差を割り出して財務面での勝ち組・負け組に分けます。さらにもう1つの分析として、あらゆる理論を参考にしながら再活性化につながる要因に関する複数の仮説を立て、QAQFによる定量分析を 行ってその結果と解釈を発表したいと思っています。
ケミカルシューズ産業の競争力強化にむけて10:30〜11:00
代表:山本森信(総合政策学部4年)
我々は、兵庫県神戸市のケミカルシューズ業界を対象に、地場産業が競争力を持つための方法を模索している。ケミカルシューズ業界は兵庫県の産業の中でもっとも衰退が著しいものの一つであり、阪神淡路大震災で多大な被害を被った地域でもある。またその産業構造自体もいわゆる日本の伝統的な産業形態と呼ばれるものである。このような業界には、どの様な経営戦略がふさわしいのか。あるいはベンチャーなどを核とした振興策が成立しうるのか。長田の業界は日本の地場産業に典型的な問題を抱えている。ゆえに、この考察は有意義であると考えている。リサーチフェアでは、神戸市が行った業界調査の結果から、長田地区の産業構造の特徴とその構造的問題、業界側のニーズをさぐる。また我々が7月に行った靴の意識調査の結果から、マーケットのニーズを探る。この業界と消費者の調査に基づいて、業界の採るべき基本戦略を探り、発表する。
企業と社会的責任11:00〜11:30
代表:吉塚 泰子(総合政策学部3年)
かつての企業の役割というものは、人々に財やサービスを提供することであり、長期維持発展のために利潤最大化を追求することであった。しかし、時代が経つとともに企業の長期維持発展利潤最大化は、企業が人々の日常生活、地域社会、そして全世界に対して大きな影響を及ぼす存在、すなわち社会というトータルシステムのサブシステムであるため社会的責任と不可分な関係となり、社会的責任を果たすことは社会に貢献するだけでなく、企業活動そのものを支えることに繋がるものとして非常に有効な経営方法として認識されるようになってきた。かくして私達は、企業が社会的責任を果たすことによってそれが収益性に与える影響はどのようなものかを分析を通して考察し、また企業の成功例を通じて検証していく。
21世紀の電力事業〜効率性と公益性の狭間で〜11:30〜12:00
代表:岡本卓也(総合政策学部4年)
規制緩和(自由化)が経済社会の基本的潮流となっている現在、日本の電力事業にも自由化の波が押し寄せ、2000年には、現行の制度よりも一歩踏み込んだ小売りの部分自由化が行われる。競争導入下では、電力事業の「効率化」は進むものの、電力会社が中心となって守ってきた“安定供給”や“環境問題への対応”といった「公益性」を維持することが困難となる可能性が懸念されている。では、電力事業という“公益性”の高い業界において市場原理をうまく機能させるためには、どのような社会の仕組みが必要なのだろうか。プレゼンテーションでは、まず、電力事業の自由化による社会への影響を検討する。そして、21世紀の電力事業が「効率性」と「公益性」のバランスがとれたものとなるために必要な社会の仕組みについて、事例研究を基に考えてみたい。
遠隔医療シンポジウム13:30〜15:00
代表:卜田 誠(総合政策学部3年)
発表内容詳細:『近くに病院がなくて、十分な医療が受けられない。』都市に住んでいる私達には想像すら出来ない事です,しかし,実際にそのような場所は,日本各地に存在しています。また,近くに病院があっても,移動する事が出来ない方々も多くいます。その様な人々の為に現在,研究されているのが遠隔医療です。そこで,私達が日々研究している情報技術の視点から遠隔医療へのアプローチを試みました。更には,遠隔医療の現状と可能性,また課題についても検証します。尚,当日は,遠隔医療の実演を行います。聴講者の方々にも質疑をしていただき,全員参加型の発表にしたいと思っています。
B会場(?U号館1階102号教室)
ほんまち旬の市からの報告9:30〜10:00
代表:高井直行(総合政策学部4年)
“害虫を殺すジャガイモ”、“曲がらないキュウリ”、“嫌われたくないニンジン”“泣けないタマネギ”…薬づけ、もやしっ子になった野菜。そんな野菜に誰がした?商の言いなりにならざるを得なかった“農”、生活者に振り回された“商”、机上だけで理想を追った“学”。その3者が手を組んで始まった野菜市、「ほんまち旬の市」という形の新しいまちづくり。自分らしく、優しく、たくましく…。「ほんまち旬の市」の活動を通じて、見えてきたもの、問いかけられたもの。作り手の女性が、常連さんが、顔のある野菜が教えてくれたもの。それをお伝えします。さぁ、寄ってらしゃい、見てらっしゃい。
利用者のための公園デザイン----post construction analysis-----10:00〜10:30
代表:河目浩樹(総合政策学部3年)
都市における公園の価値を考える際、様々な評価指標が考えられるが、今回我々は人々が集い、憩う、という「直接利用」に焦点を当て、三田における総合公園のデザインを多角的に評価する。限られた公共スペースにおいて、多様な公園の諸機能とのバランスを保ちつつ、「利用価値」を最大限に高めるにはどうすれば良いのか。どのようにデザインされた空間に人々は惹きつけられるのか。空間デザインは様々なレベルで人間の行動に影響を与えるという仮定の下、観察調査・インタビュー調査から読み取った、現実の「利用者と空間デザインの関係性」を研究の軸として、「空間」「緑」「立地条件」という3つの切り口から理想的な公園デザインのガイドラインを提示する。
中心市街地再生の未来10:30〜11:00
代表:小川知弘(総合政策学部4年)
中心市街地の空洞化が叫ばれて久しいが、一部の先進的な取り組みによって成功した事例を除けば、ほとんどの都市においては中心部に活気は戻ってきていない。一方で中心市街地活性化法の制定など、政府・地方自治体もこの問題に対して対策を練り始めているが、現在の所は試行錯誤の段階を超えていないケースが多い様に思われる。このような現状を分析するとともに、成功した事例を基に、中心市街地が将来どのように変化していくのか、あるいは都市が将来どのように中心市街地を捉えていくべきなのかを考えるのと同時に、中心市街地の再生が本当に必要なのか、誰の為に中心市街地を再生しようとするのかについても考えていきたい。
家屋に求められる条件11:00〜11:30
代表:竹野卓志(総合政策学部3年)
都市政策を実施するということには家を建てるということも考慮されてもよいのではないか?そういう疑問点から出発して、家を建てることに関してそれも、人間や環境に対して配慮したものが今後求められるのではないかという観点から調査して発表してみたい。なお、ホームページは口頭発表の補足的な役割での発表としたい。「いい家が欲しい。」松井修三著三省堂
下相野広野線の費用便益分析11:30〜12:00
代表:森泉直英(総合政策学部3年)
黒石三田線と三田幹線にリンクし、三田北部地域とテクノパーク・阪神地域を結ぶ主要幹線市道であるこの道路は、道幅が狭く、交通渋滞も慢性化しているため、三田市は、通行の円滑化を図るため道路幅を広げる公共事業を展開している。そこで私達は、公共事業の客観的な事業・政策評価のケーススタディーとして、実際の道路交通量調査を元に、建設省の出したモデル公式を用いて、この道路の投資効果の分析を行う。
地域づくりをどうすすめるか −産業クラスターが地域を変える−13:00〜13:30
代表:熊英次(総合政策学部4年)
グローバル競争にさらされる地域の経済を持続可能なものにするには、地域の産業が持続可能なものでなければならない。そして産業の持続可能性は、改善やイノベーションへの持続的な投資を通じて、生産性を向上させることによってもたらされる。しかし、地域のまちづくりは運動の初期より、そうした経済的視点を欠いて来た。これからのまちづくりを考える時、地域はこうした視点を取り入れて、まちづくりを進めるべきではないのか?
白神山地と地域活性化13:30〜14:00
代表:有田洋人(総合政策学部3年)
白神山地周辺地域では急速な観光化が進んでいる一方で、依然として過疎化が進んでいる。本報告では、まず白神山地をめぐる諸問題を手がかりとして自然保護にかかわる概念整理を行う。次に、白神山地周辺地域の過疎化の現状について述べ、地域発展の問題が一種の南北問題として立ち現れていることを示す。そこで内発的発展論に基づいて、従来の地域活性化策を検討し、その限界を明らかにする。最後に、環境を保護しつつ地域が自立するための新たな可能性を「情報発信」に着目して検討する。
費用便益分析評価方法の確立14:00〜14:30
代表:阪下大(総合政策学部4年)
昨年、大反響を呼んだ有馬富士公園線の費用便益分析。今回は本町西山線を題材に評価方法の確立を目指します。アンケート調査のために道路付近の住民宅を訪ねること200件。住民の暖かさと、現実の厳しさを知らされました。朝7時から夜7時までの12時間に及ぶ交通量調査を2回経て、生きずまり、悪戦苦闘の末たどり着いた結論とは・・・。
公共事業にみる財政健全化 〜ダム事業のケーススタディより〜14:30〜15:00
代表:三浦聡子(総合政策学部3年)
わが国の財政はどのようにしたら健全な状態へ向かうのかを研究しました。財政の抱えている問題はさまざまですが、それらの問題を引き起こす原因としてわが国の中央集権的 なしくみが挙げられるのではないでしょうか。私たちは今回、それらの諸問題を象徴する公共事業にスポットを当て、実際にフィールドワークに行ってきました。そこで私たちが感じた問題点と、その解決に向けた私たちなりの提言を発表したいと思います。
WHAT’THE 政策評価 ー地方自治体職員の悪戦苦闘ー15:00〜15:30
代表:本荘重弘(総合政策研究科修士課程1年)
現在、国、地方を問わず、政策評価導入の必要性が叫ばれ、半ばブーム化している感すらある。しかしながら、誰のための、何を目的としたシステムなのか、今ひとつ明確にされないまま、検討が進んでいる状況に強い危惧を覚える。特に、地方自治体の場合、市民へのアカウンタビリティの視点を欠いたシステムは、それがいかに理論的に精緻なものであったとしても、全く意味がないと言っても過言ではない。それでは、市民にとって分かりやすい評価システムとはいかにあるべきなのか、また、システムを活用した市民参加型まちづくりへの移行はいかに行うべきなのか。こうした具体的な観点から、真剣に悩んでいる自治体はことのほか多い。反対に、こうした市民の(県民の、国民の)視点を無視した形で、体裁だけを整えて脚光を浴びているところが、(マスコミ等の無知によるところが大きいが)あるのが非常に残念である。市民を意識したシステムの構築はそれほどたやすくはない。そうした状況の中で、今回は、川西市の悪戦苦闘ぶりを披露し、決して華やかではない評価システムの側面を明らかにすることで、参加者とともに議論を深めたい。
歴史的文化遺産の保全と開発〜京都の街並み保存の現状〜15:30〜16:00
代表:才門勇介(総合政策学部3年)
関根ゼミではいろいろな環境に関する訴訟を題材として授業を行っています。その中で最近特に問題となっていることのひとつに歴史的文化遺産の保全という問題があり、そしてその問題を考える上で京都は外せません。ご存知の通り京都は街全体が歴史的文化遺産のようなものです。そして京都ホテルや駅ビル等を代表にたくさんの訴訟が起きている場所でもあります。多くの場合こういう訴訟は開発側と環境側の主張はどちらが正とはっきり言いがたく、所有権と環境権(文化財享有件などを含む大きな意味での)のぶつかり合いになり開発側が勝つことがほとんどです。京都の街はどうなっていくのでしょう。市はどう捉えどの様にしていこうとしているのでしょう。そしてもともと人は大きい意味で環境に対してどのような権利を持っているのでしょうか。また持つべきなのでしょうか。20世紀は経済産業至上主義で開発は優先されてきた感があります。21世紀は・・・
C会場(?U号館2階204号教室)
次世代コンピュータ〜3億年の時を越えて〜9:30〜10:00
代表:松尾聡(総合政策学部3年)
「あなたはテレパシーを信じますか?」多くの人達は、この"テレパシー"に関して夢や空想の世界のできごととして認識しているかもしれません。しかし、人間の科学力がそれを現実のものとする可能性がでてきました。我々は、はいつくばって3億年もの間逆境に耐え抜いたある昆虫にヒントを得て、次世代コンピュータについてリサーチする過程で、の原型に出会いました。それは、頭につけたセンサーで脳波を感知し、それによって各種の機器を操ると言うものでした。これは、まさしくテレパシーに他ならないとおもいませんか?次世代コンピュータ、もうそれは人間の脳の領域にまで到達したのです。とはいうものの、その道はまだ前途多難だということも事実です。しかし我々は、あくまでも脳と直結した次世代コンピュータの可能性を追求しました。このリサーチの結果を報告したいとおもいます。
個人情報セキュリティ -あなたの知らない世界-10:00〜10:30
代表:高橋里美(総合政策学部4年)
近頃、「個人情報の漏洩」が世間を賑わせている。しかし、ニュースで報道されているものはその氷山の一角にすぎない。その被害の事例として、ダイレクトメールやスパムメールは代表的なものである。情報化社会の世の中において、私たちの個人情報が漏洩してしまうことは、やむおえない事実である。確かに、個人情報の漏洩を防ぐための法整備が未徹底なことを挙げることができる。しかし、このような現状において、個人の認識があまりにも低いことも深刻であるのではないか。私たちは、このような観点から、実社会とネット世界における現在の個人情報漏洩の問題 点と対策を、システム整備、特に教育や法整備などの面から分析、発表したいと思う。
移動体通信事業界における各社の販売戦略と今後の展望に関する実証分析10:30〜11:00
代表:加賀田和弘(総合政策学部3年)
関西における移動体通信事業会社、つまりは携帯電話各社の販売戦略と料金プランを比較し、実際の消費者の選好との関係を調査するためアンケートを作成。9月13、14両日大阪、神戸で街頭アンケートを実施。そのアンケート結果を数量化し、判別分析を用いて分析し、業界の資本再編、次世代携帯電話も絡め、業界における今後の各社の販売戦略、シェアの推移などについて予測を試みる。
留学生の日本語教育における方言の問題11:00〜11:30
代表:石立善(総合政策学部3年)
総研サロン「CD-ROMで学ぶマクロ経済学」を作成して11:30〜12:00
総合教育研究室
総研研究プロジェクトの成果をまとめた教材は、CD−ROMとしてワークブックで構成されています。学習内容は第一章の「マクロ経済学の基礎」から、第8章の「インフレーションの基礎」までが盛り込まれています。この教材では特に、、CD−ROMならではの特徴をいかし、どの章からでも自由に学習できる、詳しい説明がほしい時のヒントボタン、各政策の波及効果がビジュアルに確認できるシミュレーション機能、即座の成績表示など、さまざまな趣向が凝らされています。
開発途上国における政策の役割14:00〜14:30
代表:服部圭介(総合政策学部4年)
「ASEAN10」に課された問題14:30〜15:00
代表:小林みどり(総合政策学部3年)
私たちは、ASEAN(東南アジア諸国連合)について、政治学的視点からアプローチしてみようと思います。 1967年の設立以来、ASEANは、その加盟国数を増やし、今日に至っては、10カ国から構成される大きな地域機構へと発展しました。 文化・宗教・政治・経済水準・地理的背景に至るまで、多種多様に異なる東南アジア諸国が、ASEANとしてまとまり、域内協力に取り組むことにどのような意義・目的があるのでしょうか。 この域内協力を国際レジームとして捉え、東南アジア諸国がこのレジーム形成に参加する意義を考察します。 そして、ASEANの発展過程を背景に、その機能の移り変わりを考えてみようと思います。 特に、最近の「ASEAN10」に注目し、近年、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアを加えたことによるASEANのメリットとデメリットを考察し、これからの「ASEAN10」に課された問題点を探ってみようと思います。
APEC15:00〜15:30
代表:東村純(総合政策学部3年)
1980年代後半、欧州ではECの拡大、北米では米加自由貿易協定の発足が見られ、アジア・太平洋地域でもAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が1989年に設立された。いわゆる「地域主義」という現象が起きた。急速な経済ブロック化に対抗するにはアジア太平洋地域の経済関係強化が必要とするホーク元豪首相の主張に基づき、12カ国が参加してAPECは開催された。しかし、アジア太平洋地域は人種・宗教・文化などにおいて多様性に富んでおり、言語・社会習慣も異なっている。超大国である米国や中国が存在しているかと思えば、近代国家の建設を始めたばかりのカンボジアのような国もある。この地域では経済力の格差も大きく、米国・日本といった先進国やNIES(新興工業経済地域)、そして中南米の発展途上国と経済発展のレベルには大きな格差がある。そこで我々はAPECが多様性から生じる問題にどのように対処してきたのかについて考える。
NORFIL(NGO)におけるマイクロクレジットの現状と課題15:30〜16:00
代表:森山隆一(総合政策学部3年)
バングラデシュのムハマド・ユヌス教授が始めたマイクロクレジット(少額融資)は、有力な貧困軽減策として世界的に注目を集めている。現在では世界の50カ国以上で採用されている。貧困が依然として大きな社会問題であるフィリピンにおいても、多くのマイクロクレジットを実施しているNGOが存在する。ここではNORFILというNGOのNWRMCというプロジェクトに焦点を当てる。NWRMCでは、すでに事業を始めている貧困層の女性に限定して、3,000ペソから20,000ペソまで段階的に貸し付けている。ローンに際して、様々なトレーニングや、地域コミュニティーの活性化につながるシステムによって、運営されている。当日は、現地での調査に基づいて、その効果及び影響について詳しく報告する。
D会場(?U号館3階304号教室)
総政におけるAffirmative Actionとは?9:30〜10:00
代表:張奈姫(総合政策学部3年)
近年、多くの女性が出産・育児と仕事との両立を望んでいる。出産は女性にしかできないことであるが、育児のこととなると女性と男性、双方の問題となる。そのため、男女関係なく、出産・育児を経験しても仕事を継続していける環境が求められている。そこで私たちは主として企業に焦点を当てて、現在の日本にはどのような保育のバックアップ体制があるのかを調べ、またそれをアメリカでの保育体制と比較して、現在の日本の体制にプラスになるような政策を考えていくことにした。日本では、育児休暇などが保育に関する保護政策の主な例に挙げられる。日本に比べて働く女性の数が多いアメリカには、育児休暇はすでに何十年も前から存在しているイメージがあるが、意外なことに、最近になってやっと一部の企業で認められるようになったぐらいである。しかしそのかわり、アメリカでは保育産業や私的保育が発達している。その相違点から、日本企業に有効な保育制度を考えていく。
日本のソーシャルワーク実践の現状・展望10:00〜10:30
代表:山本晴香(総合政策学部4年)
論者はソーシャルワーク実践現場での短期の実習を通じ、日本の実践は、対象者やソーシャルワーカーの属する施設、組織によって固有の役割が期待され、担われているように感じた。一方でワーカー自身はソーシャルワーカーとしての専門性(理論、技術、倫理)が備わっているかに関して深い疑問を抱いているように見えた。専門性とは、ソーシャルワークの本質に深く関わることである。その本質をまず北米での理論、実践研究の成果から概観する。その際英米でのソーシャルワーク発生、北米での理論、技術の発展過程をを説明する。日本はソーシャルワークを主に戦後導入してきたが、それまで行われてきた社会福祉実践や既存のシステムに合うように理解されて徐々に一般的になってきた。しかし、実践できている部分とそうでない部分があるのが現状である。ワーカーに対するインタビューを通じ、ワーカーの現状認識と問題意識を探り、将来像を描きたい。
市民参加型の農村コミュニティ10:30〜11:00
代表:長尾真由子(総合政策学部3年)
酒井地区(以下酒井)は、兵庫県三田市の北東部を占める高平と呼ばれる地域を形成する14の地区の一つである。三田市は、市独自のニュータウン計画を作成し、兵庫県でも成長著しい新興都市の一つであるが、高平地域やその他の地域では伝統的村落の面影が強く残っている。酒井の総人口は286人であり、63人が65歳以上の高齢者である。酒井では、公民館で月2回、「高友のつどい」と呼ばれる、60歳以上のお年寄りを対象とした集まりがあり、その会合は家に引きこもりがちなお年寄りの交流の場としてにぎわっている。今回私たちは、高友のつどいに参加されていないお年寄りの方々に焦点をあて、その方々の現状と理由を探るべく、60歳以上80歳未満と80歳以上に分け、聞き取りアンケート調査を行った。そしてそのアンケート結果より、今後の高友のつどいの改善のために、その結果を比較検討し住民参加型の農村コミュニティの長所・短所を考える。
三田市小野地区における住民相互扶助の可能性について11:00〜11:30
代表:西山理恵(総合政策研究科修士課程1年)
1999年の夏に三田市の小野地区において、約400世帯に住民相互扶助のニーズ調査を実施しました。小野地区という場所は、オールドタウンとニュータウンが混在していて、2000年からは特別養護老人ホームがオープンするところであります。これからの高齢社会に備えて、住民相互のより良いコミュニケーションや助け合いのために、ボランティアのニーズや潜在資源の発掘を試みました。今回はその調査の結果と、小野地区住民の相互扶助の展開の可能性について、皆様に発表したいと思います。
日本における高齢者福祉の課題−日本における北米型ケアマネージメントは根付くのか?11:30〜12:00
代表:倉本尚美(総合政策学部4年)
介護保険の導入により、ますます、高齢者に対しての援助に付いて感心が寄せられています。その中で、ケアマネージャー(介護支援専門員)の存在が重要視されています。ケアマネージャーが行うケアマネイジメント(介護支援サービス)とは、もともとアメリカで1970年代に出てきた新しい概念です。今回のリサーチフェアにおいて、介護保険で施行されるケアマネージメントとはどういうものであるか、またそれは日本に定着することができるのか、を北米型と比較しながら考えてみたいと思います。
神経難病患者と家族の援助について14:00〜14:30
代表:鎗山千月(総合政策学部4年)
厚生省が認めている難病の中に筋萎縮性側索硬化症(ALS)という神経難病がある。そのALSを通して現代医療の質・あり方を問う。患者と家族はその「発症」から「確定診断」、「告知」、「治療」、「(在宅)療養」、そして「ターミナル」というプロセスをたどり、その闘病期間も短期間から長期間にわたるものまで様々である。まず彼らが現在どのように闘病しているのか、彼らを取り巻く状況(社会・医療・福祉)を明らかにし、各段階において、患者・家族の求めるもの(ニーズ)は何かを考える。そして現代医療の中での現状と比較した上で、その問題点を明らかにし、医療スタッフは何をすべきか、現代医療に何が欠けているのかを考える。キーワード:「告知」「ターミナルケア」「生と死」「(死や病の)受容」「現代医学」「cure(治癒)/ care(ケア)」「難治性(慢性)疾患」
これからの住まい方〜NPOによるグループハウス設立〜14:30〜15:00
代表:室麻衣子(総合政策学部4年)
高齢社会となった今、身寄りの無い人や身体の不自由な人がますます増えています。そうした人々が安心して暮らすことができる環境作りを、真剣に考えねばならない時を迎えていると言えます。こうした中で、新しい試みが市民を主体としたNPO(非営利組織)団体により進められています。それがグループハウス設立です。きっかけは阪神淡路大震災で仮設住宅での生活を余儀なくされた高齢の人々が、新しい住まいを探す過程において、このまま皆で暮らすことができればいいのにといった意見が多く出されたために、実際にそのような家を作ろうということになったことが、事の始まりです。私は、このグループハウスのできるまでの過程を調査しました。そこから生じた問題点や課題は、これからの日本が抱えることになるであろう介護問題や地方自治の財政問題につながると思います。そうしたことを発表したいと考えています。
身体障害者の自立生活及び市民の関わり得る可能性15:00〜15:30
代表:松尾幸樹(総合政策学部4年)
日本の福祉は、公的介護保険の導入に見られるように、地域福祉へのダイナミックな転換点を迎えている。福祉の場も従来の施設収容型から、在家族福祉、そして在地域福祉への移行が求められている。当事者を主体とした地域福祉の先駆としての、身体障害者の地域自立生活運動にスポットを当て、その考察を通して行為者として、一市民である我々がどのように関わっていけるかを具体的に提示する。口頭発表は、地域に自立生活をする身体障害者としての主観的考察を、関西学院大学法学部1回生藤原勝也、身体障害者の地域自立生活の現状に対する客観的考察を、同総合政策学部4回生松尾幸樹、両者による二つの視点からの発表を行う。
本発表は、実際の行動への足掛かりとしての役割を、発表者は意図している。発表者のみならず、参加者全てが、「自分達も、もっとできることがある」という気持ちを持つことができる発表になるよう、努力をしたい。
南インドにおける知的障害者福祉状況の考察15:30〜16:00
代表:伊藤未知子(総合政策学部3年)
Ninomiyaゼミ・実習生の私たちは、1999年9月、南インドケーララ州プナル−ルの知的障害者施設『SEIREI ASHA BHAVAN』に3週間滞在しました。施設名には、ケーララ州の言語マーラヤム語で『希望の家』という意味があります。障害を持つ人にも生きるに値する命があり、彼らも家族・友人・地域の人々と共に生活することができるはずだというアブラハム氏の希望を託し、1989年に設立されました。ASHAは5歳から38歳までの40人の生徒たちと、5人の教師が家族のように共に暮らす居住型施設で、リハビリテーション・教育・治療・職業訓練等を行っています。私たちはASHAが地域に根ざし、地域の人々の偏見や差別を理解に変え、さらには障害を持つ人も持たない人も互いに手を取り合って、生きようとする姿を学びました。そこには、互いを思いあう心と愛がありました。私たちはこのASHAでの事例をとおして、南インドにおける知的障害者福祉状況を考察します。ASHAがどのようにしてコミュニティに根ざした施設を実現しようとしているのか、少しでも興味を持たれた方はリサーチフェアでご覧ください。
E会場(?U号館3階305号教室)
環境思想:〜総合政策学部に環境倫理は不要なのか?9:30〜10:00
代表:吉本陵(総合政策学部3年)
人間は一人の個人であると同時に社会的存在でもあり、人類の一員でもある。私達は、いろいろな次元をその中に抱えている存在なのである。しかしながら、個人としての行為と、社会的存在としての行為、人類の一員としての行為、のそれぞれの利害が対立する場合がありうる。その対立を回避、または解決するために、私達はどのように行為すべきか、という指針が必要である。その指針こそが「倫理」なのである。従って、「環境倫理」とは人間と環境が関係を持つ場における一定の指針なのである。では、「環境倫理」は総合政策学部において、どのような役割を果たすのか。政策は、必然的に人間に影響を及ぼし、環境にも影響を及ぼす。そこには、人間と環境との間の関係が必ず生じる。その関係は、いかなるものであるべきか、を政策立案の過程であらかじめ考慮しておく必要があるであろう。ここに、総合政策学部における環境倫理の存在意義が現われるのである。
環境倫理その“実践”について−環境学習からまちづくりまで−10:00〜10:30
代表:中川芳江(総合政策研究科修士課程1年)
環境倫理には多くの学説、意見がある。いずれの学説を支持するにせよ、私達は研究者であると同時に、まず「生活者」である。環境倫理は、机上で論じるだけではその意味は半分しかなく、残り半分は実践された時に意味が出てくる。今回の発表では、この点を前提として、環境倫理を現実社会で私達生活者が実践していくことの意味とその具体的な実践の方法について提案する。提案を貫く主要な観点は、「環境倫理は、単に自然環境に対するヒトの見解を表しているのではない。むしろ自然環境に対する見解は人に対する見解をも包含している」ことである。「環境」は独立ではない。まちづくりにも教育にも深く関係している。願わくば「国際」・「都市」分野に最大の関心を寄せる方々のご来場をも期待したい。何を論じ、研究するにせよ、或いはどんな職業を仕事(公務員、企業人等)とするにせよ、私達は何よりもまず生活者である。そして政策はそこから生まれる。
関学神戸三田キャンパスへのISO14001導入の意義10:30〜11:00
代表:弘瀬法男(総合政策学部4年)
総合政策学部は、地球的な視野を持って足元から行動を起こせる人材の育成を目指した学部であり、環境問題解決のための政策論を主要な教育・研究内容の一つとしています。しかし残念ながら、その学問の場である神戸三田キャンパスにおいて、十分な環境問題への対策をとってきたようには思えません。そこで私は、国際的な環境管理システムであるISO14001を神戸三田キャンパスに導入し、キャンパス内で環境政策を立案・実行していくことで、自分たちの足元から環境問題に対して積極的に取り組むことの意義について発表したいと思います。発表形式としては、まず現在の神戸三田キャンパスの環境状況について説明し、ISO14001の解説をした後、この環境規格を導入することで得られる様々なメリットについて説明したいと思います。
キャンパス・エコ・プロジェクト−循環型システムを目指して−11:00〜11:30
代表:関本秀一(総合政策学部4年)
昨年秋からマーテン・ゼミ生を中心に学内循環型システムの構築を目指しているプロジェクト。ヒューマン・エコロジー等を理論的ベースに、学内の社会システムとエコシステムの関係性を調査した結果、生ごみ発生源である生協と植生などを管理する施設課を学生の取り組みで結びつけ、それによって循環型システムが出来ると考えた。現在、学内で発生した生ごみ等を堆肥化し、エコ・ファームやガーデニング等に利用している。これは、小規模ながら持続可能な社会(キャンパス)の有り様を探る試みである。また、‘ThinkGlobally,Act Locally’を実践・実体験し問題解決のプロセスを学ぶプロジェクトでもある。今回は、このプロジェクトの概要と今後の可能性について発表する予定である。
東海村臨界事故の検証と考察11:30〜12:00
代表:志賀隆(総合政策学部3年)
関根ゼミでは今年の6月に高速増殖炉もんじゅの現地調査を実施しました。そこでの説明は ”事故後の安全対策はできている” ”いつでも再稼働できる”といったものでした。原子力に対しての安全管理は世間一般で言われているほど悪くはないのでは?という印象を受けたのです。しかし・・・1999年09月30日10時35分、茨城県東海村で日本初の臨界事故が起きてしまいました。今回の事故については、テレビ・新聞などでたくさんの報道がなされています。しかし、難解な専門用語が多数使われているため、理解しづらかった人も多いのではないでしょうか。また、事故当日はかなりの情報が錯綜しました。結局、何か危険なことが起きたのだ、という雰囲気しか伝わらなかったのでは? そこで、今回のプレゼンテーションでは、?@もんじゅ事故と東海村臨界事故の比較?A東海村臨界事故のまとめ、の2つをメインに発表しようと思います。
環境と開発の視点から見た武庫川ダム建設計画14:00〜14:30
代表:藤岡慎吾(総合政策学部4年)
武庫川ダムは、三田市、宝塚市、伊丹市、西宮市、尼崎市を流れる武庫川の中流の武田尾渓谷に計画されているダムで、治水を主要目的に掲げている。武庫川は2級河川であるので、事業主体は兵庫県である。兵庫県は是非ともこの武庫川ダムを建設する姿勢である。しかし、ダム建設によって破壊される自然環境は甚大なものである。建設予定地には、レッドデータブック記載の植物も生息している。また、災害に対する防御を建造物に完全に依存し切ってしまうのは、非常に危険である。さらに、川辺の土地利用、上流域での開発行為、河道の直線化といった都市政策の結果もダム建設の原因の一つになっている。洪水制御をダムや堤防の建造物に依存する危険性と、ダム建設に至る経緯を考察する。これからは、どういった河川が望まれているのか、洪水が無くなるにはどのような河川にすればいいのか、総合治水事業を紹介しながら、ダムを作らない河川事業を提案する。
台湾のリサイクル政策との比較による容器包装リサイクル法の検証14:30〜15:00
代表:中尾律子(総合政策学部4年)
廃棄物の最終処分場確保が困難になり、日本でも本格的にリサイクル政策が検討されるようになってきた。 容器包装リサイクル法は来年4月に完全施行される。それに伴いゴミの厳重な分別収集が民間レベルでも実施されるようになる。企業でもゴミの分別収集は重要な課題となっている。それはゴミの分別のみならず、製品の価格にも反映され、容器包装リサイクル法が私たちの生活に及ぼす影響は大きなものになると予想される。このような容器包装リサイクル法にまつわるリサイクル政策はいったいどのような仕組みなっているのか。その制度の問題点は何か。今後、私達、企業、自治体、そして政府はどのような取り組みをすべきなのか。以上のことを中心に容器包装のリサイクル政策を、リサイクル政策では評価の高い台湾の政策と現地調査を踏まえた研究から比較検討しながら提言していきたい。
Intercultural Communication for International Business15:00〜15:30
代表:杉山義人(総合政策研究科修士課程1年)
私は、去年の夏の帰国までニューヨークに約5年半商社の駐在員として主に、日米間においてビジネスを行なってきた。昨今のメディアの発達は目覚しいものがあり地球の裏側へも日本から十数時間で行くことが出来る時代である。ますます地球規模において世界の距離感がなくなりつつあるが、自らのビジネスを省みると残念ながら特に我々日本人は、その地球規模における距離感の縮小また、情報化社会ほど現実には距離感がなくなっておらず、真の国際化にはまだなっていないと考える。いかなるビジネスもコミュニケーションに大きく依存しているが、海外のビジネスコンテクストでのコミュニケーションの仕方を学ぶことは、絶対的に必要である。自らの海外ビジネスにおけるケーススタディーという観点より、異文化コミュニケーションがいかに大切であるのかまた、主にNonverbal Communicationを中心に考察をして国際ビジネスにおける文化人類学の理解が如何に重要かを考える。
誘惑者のトリックとレトリック−現代広告の意味構造を読み解く−15:30〜16:00
代表:山本龍彦(総合政策研究科1年)
我々は毎日否応なく、数百点もの広告の誘惑メッセ−ジに身を曝される事を余儀なくされている。それはもはや商品を売るという経済的機能を超え、人工的環境の一部として我々の深層意識にまで影響を及ぼすと共に、サブカルチュアとして現代文化の位相をも表象していると考えられる。今回の発表はこの現代広告の構造、即ちその広告を構成している映像(写真)と言語の関係における「意味するもの」と「意味されるもの」のダイナミズムを言語意味分節理論・記号論・比較言語学・認知科学等の方法論を駆使して実証的に分析・考察し、現代広告が我々の意識や生活・文化に与えている影響について具体的に解明してゆく。と共に、その作業と表裏一体を成して自ずと生じて来るであろう、次代の文化を形成するサブカルチュアとしての広告の可能性について、最新の学際分野である表象文化論の視座から言及し、広告という人工環境と我々との新たな共生への方法論を探求してゆく。
ポスター発表
下記の時間帯はディスカッションタイムで、ポスター自体は終日閲覧可能です。
1A 公園と遊び場大研究12:00〜12:30
代表:広川祥子(総合政策学部2年)
基礎演習2の片寄ゼミでは、三田市内の公園調査をしています。また、ゼミを通して私たちはプレーパークなどのさまざまな公園があることも知りました。このような活動や体験を重ねていくうちに、私たちは公園を含めた「子供の遊び場」に興味を持つようになりました。そして、現代の子供は外で遊ばなくなってきているといわれていますが、私たちが思っているよりも、子供たちはどこでもたくましく、創造的に遊んでいるということも知りました。しかし、公園などの子供の遊び場は、犯罪やホームレスなどの問題を抱えています。また、昔に比べて、子供にとって魅力的な遊び場所が少なくなってきているのも事実です。そこで私たちは、もう一度子供にとっての遊び場とは何なのかということを考える必要があると感じました。このポスターでは、子供の遊び場全体について考え、遊び場やその問題点を紹介していきたいと思います。
1B 未来の公園について12:30〜13:00
代表:山下耕平(総合政策学部2年)
私たちは、公園というテーマのもとで、プレーパークについて発表します。プレーパークとは、「自分の責任で自由に遊ぶ」というモットーのもと、プレーリーダーとボランティアによって運営されているものです。プレーパークは、従来の公園とは異なり、子供たちの持つ欲求や興味をひとつでも多く実現できるように、禁止事項を設けていません。これは、危険があるからこそ自ら注意をするようになり、子供たちの冒険心や挑戦心も伸ばすことが出来るからです。また、少しずつ試してみることによって、自分が出来ることと出来ないことがわかり、一人では出来ないときには仲間と協力することを覚えるようになります。このように、子供たちの自己責任で自由に遊ぶというプレーパークは、新しい公園であるということができます。私たちは今回、プレーパークの歴史と、写真を交えてプレーパークを紹介し、プレーパークを新しい公園として提案したいと思います。
1C 子供の遊び場大研究(三田公園研究)13:00〜13:30
代表:石浦邦章(総合政策学部2年)
公園のあるべき姿は、ユーザーである地域の子供たちの要求が基本に据えられていなければなりません。そこで私たちは、実際にニュータウン内の児童公園(街区公園)に行き、子 供たちや他の利用者へのヒヤリング、客観的観察、時には子供たちの遊びに参加することで、彼らがその公園をどのように利用しているか、またどう思っているか、どうあってほしいと思っているかを調査しました。私たち学生は、子供から大人への変化の途中にあり、子供の視点と大人の視点を併せ持っています。そのため、公園を純粋に遊び場として見つめることもでき、また管理等の面からも見つめることができました。さらに、私たちが学生であるためか、子供たちも気軽に接してくれたために、子供たちの意見をふんだんに取り入れることができました。よってこの研究は専門家めいてもいなく、独特な視点から公園を見つめることができたので、興味深いものとなったのではないでしょうか。
2A フィリピンのストリートチルドレンとNGO12:30〜13:00
代表:水垣慶太(総合政策学部3年)
フィリピンには、「ストリートチルドレン」という、家出をして、路上で生活をしている子供たちが22万人いるといわれていて、社会問題になっています。彼らはたくましく生活をしていますが、その一方ドラッグや売春、窃盗、病気など様々なたくさんの危険もあります。フィリピンにはこうした危険からストリートチルドレンを守り、衣食住を与え、教育し、社会復帰をさせるという活動をしているNGOがあります。私は今年の9月にそういったNGOに実習として参加し、実際に子供たちと生活をし、ストリートチルドレンの実態とそれを支えるNGOの運営を調査しました。ストリートチルドレンとは何か、なぜ発生するのか、どのような生活を送っているのかそして、彼らを受けいているNGOのカリキュラム、経営、人事、問題点などを紹介していきたいと思っています。
2C Serra's Center for Girls13:30〜14:00
代表:石川佳世子(総合政策学部3年)
私達(山崎裕子と石川佳世子)は、今年(1999年)の夏に、性的虐待及び売春の犠牲者となった少女を救済しているSerra's Center for GirlsというフィリピンのNGOに3週間研修に行きました。そのセンターは、4人のシスターと3人の女性スタッフがあたたかい愛と絶え間ない努力によって、精神的にも肉体的にも傷をおった少女達の社会復帰を応援しています。私達は、信じられないような残酷な事件の被害者となったにも関わらず、明るくそして前向きに生きている少女達の姿に感動しました。そのセンターでの私達の経験を少しでも多くの人と分かち合いたいです。日本で児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護が話題となっている今、私達のポスターセッションによって皆さんのアジアにおける性的搾取の犠牲者となった子供に対する認識を少しでも変えることができればいいなと思っています。
3A 情報倫理12:00〜12:30
代表:大谷祐介(総合政策学部3年)
インターネット社会の倫理のあり方について検討する。インターネットが急速に普及・発展している今日においては、情報倫理の重要性を再認識する必要がある。今までのインターネット社会では、公の機関による規格化があまりされずに進められてきている上に、今日のような高度情報化社会においては、技術の著しい発展に法や制度が追いつかないのが現状である。そのため、現在の我々には、情報社会に対しての倫理観が問われていると思われる。さらに、今後の情報教育の導入に際しても、情報倫理の重要性が強調されるべきである。インターネット社会への入り口で、これからのインターネットユーザーに対して情報倫理教育を行うことは、今後のインターネット社会を正しく導く絶好の機会である。このように今、情報倫理について考えることは、非常に重要で意義のあることである。
3B 環境倫理をどうとらえる?12:30〜13:00
代表:国広創(総合政策学部3年)
環境倫理とはいったいどういうものであるのか。またなぜ必要であるのか。一般に環境倫理といわれても多くの人は漠然としているだろう。そのために私たちは、今までの環境思想を歴史という時間軸からみるとどうであるか、環境問題の原因をどこにおくか、政策に移した時にどの程度の期間を想定しているのか、という三つの観点から評価していくことで、それぞれを相対化していく。そうすることによって、以上の問題に答えるだけでなく、総合政策学部における環境倫理とはいったいどうあるべきか、政策と倫理とはどのような関係であるべきかということまで踏み込みたいと思う。ポスターではその利点を生かし図などを取り入れることによってわかりやすく載せるつもりである。関心を持たれた方は是非足をはこんでいただきたい。
3C エコビジネスのあり方13:00〜13:30
代表者:見吉友信(総合政策学部3年)
最近環境を守ろうとする動きが活発になってきており、企業は先を競うようにして環境保護の立場をとり始めた。その中で、ボディショップ・トヨタ自動車・大阪ガスの環境優良企業と言われている企業を比較・検討する。ボディショップは化粧品会社でありながら、環境・人権問題・動物実験の廃止など様々な分野で積極的な取り組みをしている。トヨタ自動車・大阪ガスも自社領域で環境対策を行っている。しかし、環境に配慮しない企業は世論からの同意を得られず、生き残れないためにエコ対策を実施している。もちろん環境負荷に対して責任を持つのは当然だという企業倫理からも実施されている。エコ対策は大きく分けて、2つの捕らえ方がある。戦略として、又は企業の主体目的として捕らえる考え方がある。企業は利益追及を目的としているため、環境に負荷を与えざるを得ない。いったいNPOではない企業はどの程度まで環境に配慮できるのだろうか?
4A 垂水区の歴史と発展12:00〜12:30
代表:森西啓太(総合政策学部3年)
垂水区の歴史を見てみると、戦前の垂水は文明開化の波によってまず1888年に垂水駅が完成した。一年後には垂水村ができる。1916年には舞子に六角堂(後に孫文が訪れた)が建てられて、この時期は舞子は金持ちの集まるリゾート地になった。戦後になって、1946年垂水村は須磨区から独立して垂水区が生まれた。垂水区は戦争によって大きな被害を受けなかったため多くの人々が垂水区に移り住んだ。1960年ごろから多くの団地建設によって急激な人口増加を遂げた。昭和40年ごろより五色塚古墳の復興をはじめとして大きな発展を遂げてきた。
そして明石海峡大橋の完成を筆頭として垂水区は今大きくさらに発展を遂げようとしている。多くのリゾート施設や観光地の建設によって垂水区はどう変わろうとしているのかということを考えてみたい。またメディアによって作られる垂水区のイメージと現実についても考えてみたい。
4B 利用者のための公園デザイン----post construction analysis-----12:30〜13:00
代表:河目浩樹(総合政策学部3年)
都市における公園の価値を考える際、様々な評価指標が考えられるが、今回我々は人々が集い、憩う、という「直接利用」に焦点を当て、三田における総合公園のデザインを多角的に評価する。限られた公共スペースにおいて、多様な公園の諸機能とのバランスを保ちつつ、「利用価値」を最大限に高めるにはどうすれば良いのか。どのようにデザインされた空間に人々は惹きつけられるのか。空間デザインは様々なレベルで人間の行動に影響を与えるという仮定の下、観察調査・インタビュー調査から読み取った、現実の「利用者と空間デザインの関係性」を研究の軸として、「空間」「緑」「立地条件」という3つの切り口から理想的な公園デザインのガイドラインを提示する。
4C ボランティアのあり方を考える13:30〜14:00
代表:小杉崇浩(総合政策学部4年)
1995年の阪神・淡路大震災では、震災後2年間で延べ150万人を越えるボランティアが活躍し、その年はボランティア元年と呼ばれた。兵庫県では、平成10年に県民ボランタリー活動の促進等に関する条例を定め、現在、県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本方針を策定中である。また、来年度開始の介護保険でも、認定漏れの人の支えにボランティアが期待されている。このように、近年、急速にその重要性が注目されているボランティア活動だが、その認識は市民の共通のものとなっているだろうか。私は、自己の経験を踏まえ、ボランティアとは何か、そのあり方を探ってみようと思う。
5A 高齢者をとりまく家族形態の移り変わり12:00〜12:30
代表:今泉直子(総合政策学部4年)
【キーワード】 家制度、三世代同居、隠居、伝統的家族観、核家族、高度経済成長、近代的家族観、高齢者の役割、などこれからの高齢化社会をよりよく理解するために、高齢者をとりまく家族形態の移り変わりを、歴史・文化・制度・社会的側面から見ていく。高齢者の住まい方は一般的に「同居から別居へ」と変化していったと言われる。そこで、その変化を知るために、戦前多かった三世代同居を支えていた要因と、またそれを核家族化と同居の減少に導いた要因を明らかにする。家制度が国の政策として、また人々の意識として強く根付いていた時代には、三世代同居はごく自然なこと であった。その後、戦後の新民法によって家制度は廃止され、高度経済成長などの社会的要因とあいまって、 三世代同居の割合は減り、夫婦と未婚の子供のみで形成される核家族が増え、人々の家族観も変化した。この一連の変化が高齢者に与えた影響についても考える。
5B 介護保険実施における自治体の対応 featuring 広域連合12:30〜13:00
代表:杉村篤彦(総合政策学部3年)
介護を必要とする状態となっても、自立した生活ができるように、高齢者の生活を社会全体で支える「介護保険制度」が2000年4月1日より施行される。介護を必要とするヒトは、福祉サービスや医療サービスを総合的、一体的に受けられるようになる。この制度によって、福祉と医療に分かれている介護関連の制度を再編成し、利用しやすく、公平で効率的な社会支援システムの実現を目指すことがねらいである。しかし、財政基盤が小さく、高齢化が特に進んでいる過疎の自治体ではこれは大きな負担であり、サービスの提供に不安がある。よって、広域連合を形成し、事業に取り組もうとする自治体がでてきた。一方で単独で運営することを決定した自治体もあり、様様な対応がなされている。そこで、我々は、広域連合に参加する町、しない町としてそれぞれ行政はどのような考えを持って取り組んでいくのかを調査した。
ホームページ発表
下記の時間帯はディスカッションタイムです。ホームページは以下の2部屋で終日閲覧できます。
第1会場(?U号館1階103号教室)
103A 環境思想12:00〜12:30
代表:万仲龍樹(総合政策学部3年)
我々鎌田ゼミは「環境思想」をテーマにホームページによる発表だけでなく、口頭発表、ポスターセッションにも参加しております。それぞれが連動しておりますので、そちらもぜひ一緒にご覧ください。さて、ホームページではこれまでてんでばらばらに「環境思想」と呼ばれたものの全体像の把握を考えています。例えば、「動物の権利」や「ディープエコロジー」と言った「環境倫理」と一般に呼ばれているものから、「成長の限界」の様に、実証的な色彩の濃いものまでを取り入れて、それらの論の中で、何が問題となってきたのかを明確にすることを考えています。その際、「自然に対する人間の態度は、人間の人間に対する態度が反映されている」、という考えを一つの軸にして、この問題を考えてみようとしております。
103B 関学神戸三田キャンパスへのISO14001導入の意義12:30〜13:00
代表:弘瀬法男(総合政策学部4年)
総合政策学部は、地球的な視野を持って足元から行動を起こせる人材の育成を目指した学部であり、環境問題解決のための政策論を主要な教育・研究内容の一つとしています。しかし残念ながら、その学問の場である神戸三田キャンパスにおいて、十分な環境問題への対策をとってきたようには思えません。そこで私は、国際的な環境管理システムであるISO14001を神戸三田キャンパスに導入し、キャンパス内で環境政策を立案・実行していくことで、自分たちの足元から環境問題に対して積極的に取り組むことの意義について発表したいと思います。発表形式としては、まず現在の神戸三田キャンパスの環境状況について説明し、ISO14001の解説をした後、この環境規格を導入することで得られる様々なメリットについて説明したいと思います。
103C 環境NGOグローバルアイズ13:00〜13:30
代表:熊英次(総合政策学部4年)
関西学院大学で頑張る環境NGOグローバルアイズは今まで何をして来たのか、これから何をして行こうとしているのか?環境問題を解決する事は一筋縄では行かないけれど、学生として個人として、私たちに出来る事はなんなのかレビューする。
103D ケミカルシューズ産業の競争力強化にむけて13:30〜14:00
代表:山本森信(総合政策学部4年)
我々は、兵庫県神戸市のケミカルシューズ業界を対象に、地場産業が競争力を持つための方法を模索している。ケミカルシューズ業界は兵庫県の産業の中でもっとも衰退が著しいものの一つであり、阪神淡路大震災で多大な被害を被った地域でもある。またその産業構造自体もいわゆる日本の伝統的な産業形態と呼ばれるものである。このような業界には、どの様な経営戦略がふさわしいのか。あるいはベンチャーなどを核とした振興策が成立しうるのか。長田の業界は日本の地場産業に典型的な問題を抱えている。ゆえに、この考察は有意義であると考えている。リサーチフェアでは、神戸市が行った業界調査の結果から、長田地区の産業構造の特徴とその構造的問題、業界側のニーズをさぐる。また我々が7月に行った靴の意識調査の結果から、マーケットのニーズを探る。この業界と消費者の調査に基づいて、業界の採るべき基本戦略を探り、発表する。
第2会場(?U号館1階104号教室)
104A 細分化された分野の結合に関する一考察12:00〜12:30
代表:河井大介(総合政策学部2年)
まず、はじめにこの発表は、これまでのなされてきた還元主義的手法による個々の学問分野では解決できない問題が最近多くなってきておりその問題に対処することと、どの分野にも適応しない新たな問題に対するアプローチの仕方として、各分野の関係とその関連付けの方法として、経営の手法であるナレッジマネイジメントを用いて考えてみる。また、掲示板にてリサーチフェア当日より前に議論をしていただき、それをフィードバックし、リサーチフェア後も掲示板を継続し、さらにこの問題について考えていきたいと考える。
104C 三田市のまちづくりに関する基礎的研究13:00〜13:30
代表:小川知弘(総合政策学部4年)
人口が10年連続で日本一の増加を続けてきた三田市は、ニュータウンと中心市街地、そして農村部が、それぞれあまり交わらずに存在してきたが、現在、それぞれの融合を目指して努力が続けられている。また、急激な人口増加はまちに数多くのひずみを生み出してしまい、それらの多くは現在も修復されていないように感じられる。以上の状況を踏まえて、本発表においては、三田市のまちづくりに関する現在の情勢と問題点、そして目指すべき方向性について、三田市総合基本計画や中心市街地活性化基本計画などをベースに考えていきたい。なお、ホームページ発表の特徴を活かして、ホームページ上に掲示板を設置することによって、コアタイム以前の段階での聴衆との質疑応答や、発表終了後のコミュニケーションの継続を目指したいと考えている。
104D 家屋に求められる条件13:30〜14:00
代表:竹野卓志(総合政策学部3年)
都市政策を実施するということには家を建てるということも考慮されてもよいのではないか?そういう疑問点から出発して、家を建てることに関してそれも、人間や環境に対して配慮したものが今後求められるのではないかという観点から調査して発表してみたい。なお、ホームページは口頭発表の補足的な役割での発表としたい。「いい家が欲しい。」松井修三著三省堂
自由形式
鞆の浦ワークショップ11:30〜14:00(?U号館2階廊下)
代表:綱本武雄(総合政策研究科修士課程1年)
広島県福山市の南に位置する鞆の浦。かつては北前船の多くが潮待ちのための寄港地として利用し、栄えた港町である。主要幹線道路から遠いここにかつての賑わいを見ることはできないが、そのために江戸時代に作られた建造物や港湾施設の多くが良好な状態で残っている。 しかし、江戸時代からの細くて複雑な道路網は、長い間生活者やここを通過する人々にとって不便で、時代遅れの象徴でしかなかった。そこで港を横断する形で橋をかける計画が浮上したが、ここでも問題が発生する。利便性の代償に港湾施設やそれをとりまく環境が破壊される危険性があるのだ。今、鞆はそのジレンマの中にいる。その問題を肌で感じ取るべくワークショップを企画した。地元の人々の話に耳を傾け、何より自らの目で鞆を「見る」ために。その視点として、模型を制作し、そのためのデータを採取することにした。すべての道を歩き、すべての建物の形状を把握していったのである…。
デイベート大会「総合政策学部1回生によるトークバトル」11:30〜14:00(?U号館2階202号教室および203号教室)
代表:山本真一郎(総合政策学部1年)
常に揺れ動く現代社会。我々は、直接的ではなくても、日々さまざまな問題を抱えている。そういった数多くの問題の中、私たちは、1「原子力発電所は段階的に縮小・廃止すべきである。」2「インターネットにおける言論に法的規制を導入すべきである。」3「男女間の固定給与における賃金格差を解消すべきである。」4「神戸空港建設を中止すべきである。」の計4つの問題に取り組むことにした。学生という、物事を冷静に、かつ客観的に見る能力を養いつつある我々による論争を繰り広げる。論争をするメンバーはすべて一回生。それだけに、問題に対する意気込みも強いことが特徴。こうご期待。以上の点につきまして、何かございましたらメール、または090−2708−4573にご連絡下さい。よろしくお願いいたします。
観てください!旬の市12:00〜14:00(?U号館2階204号教室)
代表:松田和也(総合政策学部3年)
三田市にある本町センター街で、今年5月から営業を開始した「旬の市」。「旬の市」は、地元の女性たちによる製造直売の野菜市で、週2回開かれています。この「旬の市」が、まちに与えたインパクトや「旬の市」の運営方法などをビデオに記録、上映します。
良いらしさ、悪いらしさ、自分だしさ、自分らしさ11:30〜14:00(?U号館2階207号教室)
代表:大村 和也(総合政策学部4年)
「男(女)はこうあるべきだ」と両親・学校・メディアから,または自分自身で定義して、しんどいときはありませんか?僕は、ありました。しかし,その「らしさ」が、文化・歴史的に作られたもの(=ジェンダー)と知り,自分らしさを追求できるようになりました。何か失敗しても、「まあ、それも自分だしさ」と今では思えます。皆さんはどうですか? もう一つ、余裕があれば「男女が住みよいジェンダーフリー社会とは、どんなものだろう?」というのも考えてみたいです。よろしくお願いします。
老性自覚と老後の将来予測12:00〜14:00(?U号館3階302号教室)
代表:岸本麻里(総合政策学部4年)
近年、高齢者が自立的に生きる権利やQuolity of Lifeがさかんにうたわれており、確実に老後の生活スタイルを自分自身で選ぶ時代に突入しているように感じる。そこでこれから高齢者になる人達が老年期に適応し、より満足のいく老いを達成するためにどのような将来予測、言い換えると自分の高齢者像を作り上げているかということに興味を持った。つまり社会的に高齢者とされる年齢を控え、どのように”老い”を捉えているかが重要であると考えたのである。ただし明確な将来予測をもっていてもそれがあまりにも現実と離れている場合には満足のいく生活を送ることは出来ないと予想される。そこで”老い”に対する各個人の適応力のひとつとして老性自覚に注目した。中年期から老年期へと転換する時期に起こりうる危機や発達も考慮しつつ、”老いる”とはどういうことであるのかということを考えて行きたい。
ハイテク過食症11:30〜14:00(?V号館食堂テラス)
代表:田中耕比古(総合政策学部4年)
新聞、雑誌、ニュース番組、インターネット。最近、情報食べ過ぎてませんか?友達からのFAX、携帯電話、e-mail。確かに、便利ですけど、ちょっと消化不良おこしてませんか?そのへんをちょこっと考えてみたいので、コーヒーとサンドイッチかなんかを持って、お気軽にお越しください。お待ちしております。尚、事前にホームページを訪れてくださると幸いです。www.remus.dti.ne.jp/~zest/researchfair/
こんな時あなたはどうする?〜性の境界線から生まれる誤解達〜11:30〜14:00(?T号館1階101号教室)
代表:久保田暢子(総合政策学部4年)
異性間での付き合いの中で、「おかしいな」と思われるような出来事はありませんか。このテーブルディスカッションでは、性差から生まれる価値観の違いによって起こる、特に深刻な問題(セクハラ・レイプ等)を取り上げながら、当事者双方の行為の意図と受け取り方のギャップについて考えます。テーブルディスカッションを進行する手順:
・ビデオ、記事等から、具体的事象を題材として取り上げます。
・男女観の不当な差異が作り出された原因を生物的および歴史的視点から分析したものを提供します。
・参加者自らの男女観を振り返る作業
・ディスカッション
・まとめ
<注意>
各参加者の男女観の形成過程を振り返ってもらう作業をします。どのようにして、今の価値観を持ったのかを洗い出してもらい、参加者全員で共有してもらうことになります(従って、共有することができないと思われる方は残念ながら参加できないことになりますので、お許し下さい)。そのため、猥談を語るわけではないので、現実的に性を語ってくれる人を募集します。また、テーブルディスカッション開始後10分以降の途中参加は認めません。
事前に参加者数を把握しておきたいので、参加希望される方は、前もって申し込みの連絡を下さい。参加者がディスカッションをするのに多すぎる場合は、先着順で参加をお断りさせて頂くかもしれません。といっても、当日参加が必ずしも不可能だという訳ではありませんので、お気軽に開催場所にお立ち寄りください。
テレビ番組における高齢者像を通して見るエイジズム(年齢差別)11:30〜14:00(?U号館3階303号教室)
代表:中原好子(総合政策学部4年)
老年学者E.Bパルモアはエイジズムを「ある年令集団に対する否定的ないし肯定的偏見もしくは差別」と規定している。現代のように核家族化が進むなか、子供が、高齢者を認識するとき、テレビが与える影響は大きいだろう。高齢者が誤った描かれ方をすることによって、それを見た子供達は、老いに対して、否定的イメージや先入観を持つようになる。そして、それは高齢者へのエイジズムをつくる要因に成り得る。テレビはどんな高齢者像を描いているのか、ゴールデンタイムの午後8時から9時までの一時間の各局のテレビ番組を一週間録画し、調査を行った。その結果から考える。
遠隔医療シンポジウム13:30〜15:00(?U号館2階201号教室)
代表:卜田 誠(総合政策学部3年)
発表内容詳細:『近くに病院がなくて、十分な医療が受けられない。』都市に住んでいる私達には想像すら出来ない事です,しかし,実際にそのような場所は,日本各地に存在しています。また,近くに病院があっても,移動する事が出来ない方々も多くいます。その様な人々の為に現在,研究されているのが遠隔医療です。そこで,私達が日々研究している情報技術の視点から遠隔医療へのアプローチを試みました。更には,遠隔医療の現状と可能性,また課題についても検証します。尚,当日は,遠隔医療の実演を行います。聴講者の方々にも質疑をしていただき,全員参加型の発表にしたいと思っています。
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