IT(Information Technology)の登場によって我々の生活が一変したことは言うまでもありません。ITはもはや単独の技術ではなく、社会システムの一部として広く浸透しており、私たちはITと向き合う機会がとても増えてきました。しかし中には不具合・不都合を感じることも少なくありません。その原因の多くは、そのテクノロジーが「社会性」という要素に欠けているということによるものです。本学科は、ITを知識と技術で捉えるだけでなく、社会的応用・展開が可能な能力をもった人材を育てるために創設されました。
総合政策学部は文系理系を問いません。それは入試試験が英語+選択1科目(A日程)というスタイルであることからもお分かりでしょう。文理の壁だけでなく、従来の学部の枠にとらわれない様々な分野の講義を開講しています。これは、現代の社会問題を解決するに当たっては狭い視野ではなく、総合的に判断するという能力が必要とされてきているからです。
メディア情報学科の1年次は、より幅広い視野を持つために、様々な分野の一般教養知識を、2年次から4年次にかけては情報演習、ゼミ(メディア工房)などの演習科目を通して専門的知識を徐々に習得していきます。主な施設として、Windows/LinuxデュアルブートPC教室や、デジタル・マルチメディア対応PC機器と録音ブースを装備したマルチメディア・ルームが設置されています。他にも、バーチャル・リアリティ実験室やマルチメディアの制作編集が可能な簡易スタジオ、学外機関とリアルタイムに研究交流ができる政策意思決定実験室などの研究室が設置されており、各メディア工房にはPCが装備されたメディア研究室が用意されています。
主な就職先としては、情報を編集・発信する「マスコミ」関係、Webや広告などを扱う「デジタルアーティスト」はもちろんのこと、ITを政策に取り入れて立案し、環境を作り出す「IT社会・産業プランナー」、技術レベルでの環境整備を管理する「エンジニア」など、ITを得意とする職種全般に対応します。