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関西学院大学 - 総合政策学部

2002年 リサーチ・フェア

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はじめに P2Pとは P2Pの歴史 P2Pの問題点 リンク集

   はじめに

インターネット上で行われる通信は,情報の発信側と受信側の役割分担が明確となっている「C/S型通信」が一般的です。 それに対して「P2P型通信」は,同じ機能を持つソフトウェア同士がフラットに直接接続してやりとりするシステムのことを表します。


近年のインターネットはClient / Server モデル型通信で発展してきましたが,今後Client の性能や価値がより高まるにつれ,サーバや基幹ネットワーク(Backbone)の性能や価値の向上が追い付かないため,今までの仕組みだけでは制御できなくなると思われます。その問題を解決する一つの手段としてP2Pが有力です。P2Pの分類,技術動向を説明し,問題点も紹介します。

近年、Broad Band の普及は等価級数的に増加してきており、数年間前までは電話回線によるインターネットがその大多数を占めていたが、現在ではDSLや光回線を用いた手段が一般化してきている。来年度には全世界におけるBroad Band の普及が3000万件にも達すると言われており、今後ますますの普及が期待される。さて、ここで何故回線の高速化が、peer to peer technologyを用いた犯罪を助長させていると考えるかというと、従来の電話回線の速度(56kbps)に比べ、DSLや光回線(10Mbps,100Mbps)等はその通信速度が1000倍以上になるため、以前では困難であった容量の大きいソフトウェアのDLLも簡単に行うことの出来る状況にある。容量の少ない音楽のデータファイル等は、一瞬にしてDLL出来てしまう訳である。
 
また、インターネット回線の高速化を支える要因としては、ハードウェアの高性能化、つまりPC自体の性能が格段に向上していることが挙げられる。例えば、CPU等にしても以前ならば(Pentium, PentiumU等)クロック数は最大でも400MHというような数値であったが、近年ではPentium4,3.08GHというような高クロック数に支えられている。メモリ数についても同じことが言える。
 
ここまでは全体的なハード面の要因を挙げたが、最後に情報教育の欠如の問題を取り上げたいと思う。近年、インターネットを媒介とする犯罪が急増している。例を挙げるなら、チャットを媒介とした性犯罪、インターネットオークションの不正利用、クラッキング、そして今回のメインテーマである違法なデータ交換である。これらの問題が起こる社会的な原因の中では、インフラの整備が遅れていることは大きな割合を占めている。Peer to peerの問題にしても、法的には完全に取り締まれないのが現状である。しかし、もう一つの大きな原因として、情報教育の欠如を忘れてはならない。科学技術の発展と犯罪、戦争。これらは常に隣り合わせで起こっており、このケースにおいても同じことが言える。新しいテクノロジーは我々に様々な恩恵を齎してくれるが、逆に野放しにすると手が付けられない程危険な代物である。倫理教育や情報教育によって如何に犯罪を抑えるか。これからの新しい課題のように思う。

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