結論

総合政策学部としての覚悟

 私たちは、総合政策が法律や倫理など、方法論であってはならないと考えます。個々の政策を、主体性を持って扱うような姿勢が真に必要なのです。そうする事ができて初めて、その政策の良い面悪い面をしっかりと見据え行う事ができるはずです。

「主体性を持て」などというセリフはいかにも陳腐に感じられますが、それ自体は、おそろしく高度な努力と日々の戦いが必要なのです。私たちは既成の価値観への問いかけ、自己への問いかけを決して止めてはいけません。日本の大学は、知を放棄した若者たちの遊園地と化しています。そこには、「遊ぶなら今のうち」や「就職に有利なことだけ」といった享楽主義と、「勉強してもどうせ何の役には立たない」というニヒリズムが垣間見えます。大学こそ、あらゆる視野に触れ、自由に勉強できる唯一の機会です。少なくとも、私たちはその機会を逃してはいけません。そのために、主体的である事で、未来が私たちの手に委ねられている事を信じなくてはならないのです。