1.導入

1.曙のインタビュー

2.伝統とは?

3.日本人がどのように行動すべきか




曙のインタビュー

 私たちは、以前、相撲界から引退し、K−1のリングに参加を表明した元横綱曙にこの問題を見ます。彼は雑誌のインタビューの中で、相撲とK-1とを比較してこう言いました。「何でやねん!何で相撲はこうじゃないんだ。」 彼は革新的なスポーツであるK−1に比べ、伝統に縛られすぎている相撲を批判しています。なぜ、彼はこのようなコメントを残したのでしょう。


伝統とは?

 ここで曙関が述べる伝統とはどのようなものでしょうか?彼は、伝統の定義を、「昔から受け継いでいる形だけの慣習」、簡単に言えば、「形式だけが残った伝統」、という意味合いでこれを使っているのではないでしょうか。しかし伝統と慣習は同じものなのでしょうか?そもそも伝統の本質とはこのような意味なのでしょうか?

日本人がどのように行動すべきか

 なぜ、私たちはこの伝統の本質に注目するのでしょう?その理由は、国際社会において、日本人である私たちがどのような行動をとるべきなのか、ということが今まさに問われているからです。イラクへの自衛隊派遣の是非やグローバリゼーションなどの様々な外的要因が存在しますが、このグローバルな世界で日本がどのような態度をとるべきか、またその態度を考える前に、その判断の基準となるものはいかなるものかを考えてみたいからです。その判断の基準が、私たちが考える伝統の本質にあるのではないかと考えたからです。


(仮説の提示)
 
 そこで私たちは、このプレゼンテーションの中で、伝統の本質というものを捉え、伝統に基づいて生きることの大切さを考えていきたいと思います。