最終総合結論
まず、互いの主張をおさらいします。 そしてその主張に固執することが、どのような方向へと向かうか、危険を示します。 (革新→世界の一元化 保守→民族主義 など)
次に、結論です。それは以下のようなものです。
誤解
革新と保守という立場は、主体性があり、それぞれ論理としては正しいものである。
しかし、それぞれの立場に立って他方を見たとき、誤解が生じる。その誤解はたとえ
ば、革新側が、伝統を慣習と区別しないところから生まれるようなものだ。
無関心の危険
このように自分の立場を一つのところにとどませることは、このような誤解を生じさ
せ、 一元化へ危険へと結びつく。しかしこの一元化が意味するのは、そこにとどまること
から生まれる危険、にとどまらず、ニヒリズムへの引き金である。というのは、「ど
うせ どちらも正しいのだ」もしくは「どうせどちらも間違ってるんだ」という考えから、
主体性 を失ってしまう、というニヒリズムである。そのような姿勢は日本にも蔓延してお
り、そ れは投票率の低下などからもよく見られる。そして決断回避という姿勢は、享楽
のみに価値を置くものとなってしまう。
総合政策
力関係や、あるものが持つ価値にこだわらず、革新や保守といった立場を通じて、 自分の立場を発見していかなければならない。革新、保守といった態度は捨てら れるべき態度ではない。一方が他方を見るときに見方が偏ったものであるときに 一元化の危険は生じるのである。その「見方」をより優れたものにすること、それが まずとられるべき総合政策的態度なのだ。その上で、主体的な態度が生まれる。 曙、サップから 私たちがポスターで発表したようなことに興味を持って、自分の立場をはっきりさせ よう とする切羽つまったものを感じてもらえれば、それは例えば選挙民としての態度、自 衛 隊イラク派遣などの問題に対する態度、などを主体的に判断できるようになる一歩 となる。私たちの発表は、
革新、保守など一元的価値
↓
どっちも間違ってる
↓
一切に価値を見出せない
↓
簡単に価値に飛びつく
↓
革新、保守など一元的価値・・・
といった悪循環を断ち切るためのものだったのである。 一元的な価値をどのように正しく判断するのか、ここには哲学があり、そして総合政
策がある。