気になる言葉

       (第3班)森原由佳  小橋香織  松山夏子  岡本秀太  実広浩二   

  目的:ラジオ「気になる言葉塾」に送られてきた159個の気になる言葉を
    分析しコミュニケーション摩擦の可能性を探ること。

 

−投稿者について−

・年齢層は2080代にわたり、60代が中心。

・男性55%、女性40%(残りは不明)

−傾向について−

   ・投稿の内容を7つのカテゴリー(敬語、呼称、返答、表現、語彙、語法、発音)に分けたところ、
敬語についての投稿が
30%で一番多かった。

   ・メディア(特にアナウンサー)や若者に対しての批判が多かった。

   ・語そのものよりも、人間関係を反映した言葉・言葉づかいを気にしている傾向があった。

   ・投稿が多かった内容 

          全然+肯定文 /「〜円からお預かりします」 / 外来語の氾濫

歌手の呼び捨て /「〜じゃないですか」/ 「お」のつけすぎ

人前での「お父さん」・「お母さん」 

   ・世代間で、同じ言葉に対してもつ違和感が違う。

−摩擦の要因−

  私たちはなぜこのような言葉を使うのか。4つの要因にまとめた。

@     社会背景の変化

例:「人前で『お父さん・お母さん』と呼ぶ」のは、親子間の距離が縮まったため。

A     曖昧さを出すため

例:「〜円からお預かりします」と曖昧に言うことで丁寧さが表れる、相手に余地

  を与えることができる。

B     省エネの追求

例:いろんな形容詞をつかって表現するより「すごい」の一言で表現するほうが楽。

C     無知

例:他の表現を知らないために、丁寧さを出したい時には「させていただく」ばかり

使ってしまう。

 

−摩擦解消策−

 私たちは、「言葉が変化するものであることを理解してもらうこと」が摩擦の解消策になると考えた。

 次の3つをもって、言葉は変化するものであることの証明とする。

1)全然+肯定文

一般的に誤りであると考えられているこの表現を、夏目漱石や森鴎外など著名な作家が使っている。
例えば、『坊ちゃん』の一節に「生徒が全然悪いです」と出てくる。全然+肯定文が一般に認められていた時代もあったと考えられる。

2)昔の流行語

私たちのほとんどは「オシンドローム」という言葉を知らないと思う。
しかし、この言葉は
NHK連続テレビ「おしん」が流行った当時、知っていて当然の言葉だった。

3)言葉の意味の変化

自然という言葉は、昔「おのずと」「万一」という副詞の意味でしか使われていなかった。
それが、「山川・草木はおのずからそこに存在していたものである」という考えから
Natureに相当する言葉として使われるようになった。

 このように、言葉や言葉の使われ方は常に変化している。

 それを認識すれば、このような世代間の言葉のギャップを「日本語の乱れ」と嘆いたり、怒ったりすることはなくなると考える。