1班「公共アナウンス」・・・松本 原田 田中 岡村
《概要》
初めに、それぞれ違いがあるだろうという仮説のもと、阪神電車・阪急電車、・JR西日本の携帯電話に関するアナウンスをそれぞれ録音して比較した。その結果、どこのアナウンスもほとんど違いがなかったのである。そこで、西日本以外の鉄道会社のアナウンスについても調べてみたが、結果は同じであった。
そこで、なぜ違いがないのか調べてみると、電車のアナウンスに限らず、公共アナウンスというのは、基本的に標準語で違いがあってはならないのである。それは、ある程度ユニバーサルなサービスが求められるからなのだ。例えば、普段その地域で生活していない人が津軽地方に行って電車に乗った時に、車内アナウンスが津軽弁だったらどうだろうか?おそらく理解できない部分があるだろう。逆に、方言を多用する地域の人でも標準語は理解することができる。そういった面から、多様な人が利用する公共機関では、標準語を利用するのが望ましいと考えられているのだ。
しかし、方言による暮らしの中には、人々が自然と共存して暮らしていける知恵がしみ込んでいる。その伝統、文化の継承を支えてきた言葉を失うことは、自然の貴重な教科書を失うことと同じだ。それゆえ、私達は公共の場でもあっても標準語ではなく方言が話され、方言が大切にされる社会が築かれ、「地方の時代」がやってくることが望ましいと考える。それは、「心を大切にする時代」につながるのではないだろうか?しかし、現在地域社会はよその土地の出身者をかなりまじえた構成体に変化している上、土着の人自身のくつろいだ場での言語運用も、実際には標準語とも方言ともつかないものになりつつある。
そこで、私達は「まろやか方言」を提案したいと思う。「まろやか方言」とは、基本的には標準語であるが、イントネーションと語尾がそれぞれの地方の方言であるというものだ。この「まろやか方言」が公共の場で使用されれば、どこの地域の人でも理解することができ、方言を身近に感じることもでき、その地域に興味を持つきっかけにもなるのではないだろうか。また、その地域で生活する人にとっては、公共アナウンスに対する親しみがわき、例えば携帯電話に関するアナウンスでも、効果が上がるのではないだろうか。また、この「まろやか方言」が地域の活性化につながると私達は考えた。