ホッブズ『リヴァイアサン』読書案内

第一部「人間について」

・ 第11章「態度(マナーズ)について」   マナーズとは何か、説明せよ。

・ 第12章「宗教について」   宗教の自然的原因は何か、説明せよ。

・ 第13章「人間の自然状態、その至福と悲惨について」   自然状態において「万人の万人に対する戦争状態」が引き起こされる   論理を説明せよ。

  人々を平和へと志向させる物はなんであるか、説明せよ。

・ 第14章「第1、第2の自然法と契約について」

 第15章「他の自然法について」   第1、第2の自然法について説明せよ。

  契約とは何か、なぜ必要か、また、契約の履行を強いる物は何か、説明せよ。

  第二部「コモンウェルスについて」

・ 第17章「コモンウエルスの目的、生成、定義について」

  コモンウエルスとは何か、どのような力を持っているか、説明せよ

・ 第18章「設立された主権者の権利について」

  国民にとって権利者とは何物であるか、説明せよ。

  主権の宣言に対して、少数派(反対派)はどのような立場であるべきか、説明せ よ。

・ 第19章「設立によるコモンウエェルスの種類と主権の継承」

  主権はどのようにして継承されるべきであるか、説明せよ。

・ 第20章「父権的および専制的支配について」

  君主制のような主権者の無制限の権力に対して、ホッブスはどのような見解を持っているか、説明せよ。

・ 第21章「国民の自由について」

  国民の自由とはどのようなものか、説明せよ。

・ 第22章「公的および私的、従属団体について」

  政治体の代表者はどのような権利を有しているか説明せよ。

・第26章「市民法について」

  市民法とはなにか、また、「市民法と自然法は等しい範囲のものである」p166とあるがどういう意味か、説明せよ。

・第27章「犯罪、冤罪、罪の軽減について」

  罪と犯罪ではどこが違うか、説明せよ。

・ 第29章「コモンウェルスを弱め、解体させることがらについて」

  コモンウェルスを解体させることがらは何か、示せ。

 第31章「自然による神の王国について」

  主権者と神の王国での主権者(神)では、その生成過程にどのような違いがあるか説明せよ。

 第三部「キリスト教的コモンウェルスについて」

・ 第32章「キリスト教的政治原理について」

 『聖書』における真の預言者のしるしとはなにか、説明せよ。

・ 第33章「『聖書』諸篇の数、時代、意図、権威およびその解釈者たちについ て」   どのような権威によって『聖書』は法とされるか、説明せよ。

・第35章「『聖書』における神の王国、ホウリィ、セイクリッド、サクラメントの 意味」

  神の王国とはなにか、説明せよ。

・第37章「奇跡とその効用について」

  奇跡の定義を説明せよ。

・ 第40章「アブラハム、モーセ、祭司長たち、ユダの王たちにおける神の王国の 諸権利」 

  教会の定義を説明せよ。

・第41章「祝福された救世主の職務について」

  キリストの3つの職務を説明せよ。

第四部「暗黒の王国について」

第44章「『聖書』の誤った解釈からくる霊的暗礁について」

  暗黒の王国とは何か、説明せよ。

第47章「こうした暗黒から生ずる利益について、およびそれはだれに帰属するの か」

  霊的暗黒の真の張本人とは誰か、示せ。

以上25問

−ディスカッションテーマ−

1.ホッブスの考える人間観への批判・批評(賛成でもいいです)をして下さい。

     それを考えた上で自然状態において「万人の万人に対する闘争」

本当に起こりうるのか、を考えてください。

2.現代社会のグローバルな社会では、リバイサンが世界中にうようよと存在しています。しかも、そのリバイアサン同士はほとんど自然状態にあるといえます。
先日の京都議定書のアメリカの脱退は、アメリカというリバイアサンが自己利益を求めたよい例だと思います。

  この現在の状況をホッブスが見てどのように考えると思いますか。

  また、あなた自身、このリバイアサン同士の自然状態を解決するためにはどうすればいいと思いますか。

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