「原始仏典」・「般若心経」読書案内



A「小篇の経典」から

 世尊のいう4つの真実(四諦)とは何か。また、それぞれ3重に合計12のか
たちで説明したのは何故か。(p.435下段L9〜437下段L11まで)



B「中篇の経典」から

1.「階級の平等」 ― ブッダが四階級が平等であることをアッサラーヤナに説
明するために使った例えを挙げよ。(p.464〜470)


2.アシタ・デーヴィラ仙人が7人の波羅門に四階級が平等であることを説明す
るために使った例えを説明せよ。(p.470〜472)


3.ガンダッバは何を意味するか。また現代の言葉で言うとこれは何にあたるか。
(p.472)


4.「毒矢のたとえ」 ― (a) 世界は永遠であるとか、世界は永遠でないとか、
世界は有限であるとか、世界は無限であるとか・・・などのいわゆる十種の考え
方、形而上学的な問題になぜブッダは答えなかったのか。
(b) では、ブッダが答える問いとはどんな問いか。(p.473脚注4p.476)
(c) なぜそれが毒矢にたとえられうるのか?


5.ブッダは苦の消滅である四諦を説くが、しかしそのように考えること自体が
苦であるか。もしくはその苦を制圧しようとする意志が実は苦ではないか。この
ことについてどう考えるか。(p.478)


6.「象の足跡のたとえ」 ― 四元素の話があるが、ここではどのような事を述
べているか。また、これをセネカの「人生の短さについて」における幸福、運命
などにどのように関わってくるのだろうか。(p.480〜485)


7.「種々の界」 ― 十二縁起について説明せよ。(p.490)
 この「十二縁起」も原始仏典を理解する上で重要なので、よく考えてきくださ
い。


8.「兇賊の帰依」 ― ブッダが止まっていてアングリマーラが止まっていない
とはどういうことか。また現代においてこの文章を考えるとどういうことか。
(p.495、l13から最後まで)


9.「兇賊の帰依」で言いたかったこととは何か。



C「般若心経」から

1.般若とは何か。どういう状態において般若は体得されるか。また、般若と分
別知の違いを述べよ。


2.五蘊とは何か説明せよ。


3.空とは何か説明せよ。


4.空、五蘊、四諦、縁起の関係性を述べよ。また、般若心経における「悟り」
とは何か。


5.なぜ迷いがなくなると、悟りもなくなるのか。


☆ディスカッションテーマ☆

1.般若心経と原始仏典の「法」の捉え方の違いについて


2.般若心経と原始仏典にはどんなスタイルの違いがあるか。


3.ブッダははじめ、説法をすることの是非について迷い悩みます。そのような
懊悩は、イエスにも認められます。(これに対して、政治家や企業家にはそのよ
うな悩みは無縁のように思えます。)この懊悩の意味は何でしょうか。

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