編集後記


なんとか当初の締め切り通り、鎌田ゼミ論文集Ver.1.0を編集することができました。今の率直な感想を書けば、「はー、終わった。」というところです。計画からその実施、実際の編集作業がかなりの強行スケジュールということもあり、一時はどうなるかと思いましたが、何とか完成にこぎつけました。
さて今回、CD-Rドライブによって、このCD-ROMがは作成されたわけですが、これによる新たな可能性についてです。
一般的なCD-Rドライブの特徴は、CD-ROMを保存媒体として利用することが可能であるということです。つまり、FDのように利用できるわけですが、FDの500倍近い記憶容量を持ち、またMOやZIPとは異なり今ではどのようなPCにもCD-ROMドライブがついているため、配布が容易であるということです。さらに、MOやZIPよりも汎用性の高い理由は音楽CDなどの作成が可能であることです。
つまりは、今回の論文集のようなHTMLやPDF形式などによる電子出版、PhotoCDやVideoCD、MusicCDを個人レベルで作成することができるわけです。これはこれまでの既存の出版の枠組みの外にあるいわゆる自費出版のより幅広い可能性を持ったものということができるでしょう。電子メールやWWWとの組み合わせ次第では、既存のマスコミや流通経路を介することなく、個人や団体が自分の作品を世に出すことができるわけです。
そのような、大きな可能性のあるものの一つの事例として、また同時に卒業生の皆様の卒業の記念として、このCD-ROMの編集、作成を行なえたことをうれしく思っています。

    万仲龍樹

1999年3月