(21) 「人類は、その(自然)の要求の為、自分も自然存在であるという記憶を追い払い、これによって(社会の)盲目の自然成長性を永久化してしまうが、その場合の方が、人間がその自然性を忘れぬように警告される場合よりも、(人間の尊厳を)侵しているのである。「社会学はいかなる精神科学でもない。」社会が硬直化し、そのために人間がいよいよ客体にまでおとしめられ、その状態が「第二の自然」に変えられている限り、まさにこのことを人間に確認させる諸方法は、決して涜神ではない。方法の不自由は、不自由が支配していることを無言のうちに証明することによって、自由に貢献する」社会学と経験的研究 P92