(13)「あなたがたは一つの神を思考することができるか?できない。−−しかし、あなたがたは真理への意志がある。この真理への意志とは、一切のものを、人間が思考することができ、見ることができ、聞くことができるものへと変えようとする意志である。・・・そして、あなたがたが世界と呼んできたものが、あなたがたによってはじめて創造されなければならない。あなたがたの理性、あなたがたの心象、あなたがたの意志、あなたがたの愛が、自ら世界とならなければならない!そして、まことに、あなたがた認識者よ、そこにあなたの至福が生まれなければならない!あなたがた認識者よ、この希望を持たずに、どうしてあなたがたは人生に堪えられるのか、−−あなたがたは、不可解や背理のなかに産み落とされて甘んずるはずがない。・・・もし神々があるのなら、どうして私は自分が神とならないことに堪えられようか!ゆえに、神々は存在しないのだ。」ツァラトゥストラはこう言った P141-142