[13]『道徳と宗教の二源泉』岩波書店、アンリ・ベルクソン 平山高次訳、p305「実際、物質を貫いて突進したエネルギーは、意識以上のものであるか、あるいは意識以下のものであるかであり、いずれにしても意識と同種のものである、と我々にはみえていた。このエネルギーは、多くの障害を迂回し、身を縮めて通り抜けねばならなかった。とりわけ、分岐的な進化の路線の間に配分されねばならなかった。我々は、結局のところ、進化の二大幹線の終点において、このエネルギーが二つの認識様式に分解して、ひとつは昆虫の本能、もうひとつは人間の知性として具体化しているのを発見した。」