[9] 「カントにとって自然とは認識作用の一定の様式であり、我々の認識カテゴリーを通じて、そしてまたその中において生じる表象なのである。それゆえいかにして自然は可能であるか−すなわち自然が存在するために前提されなければならない諸条件はいかなるものか−という問いは、カントにとっては、我々の知性の本質をなす形式を、またそれとともに自然そのものを成立させる形式を探究することによって解かれる」『社会学』p.38