[18]これに関しては、クーンを引用したい。 「科学理論の検証に対する絶対的規準を今なお求める哲学者はほとんどいない。どの理論もあらゆる可能なテストに耐えうるものではないことを認めた上で、科学者たちは、一つの理論が検証されるかどうかではなく、むしろ実際に存在する証拠にてらして、その蓋然性を求める」(『科学革命の構造』P163) ここで述べられている「絶対的な基準」を、私の論文で述べている倫理・道徳と解釈し直してもらいたい。