[24] 私は「主体・客体の相互作用」と書いているが、まず主体・客体が存在して相互作用が存在すると捉えるならば、堂々めぐりの議論になる。ピアジェが意図しているのは、相互作用によって徐々に主体と客体が形成されていくということである。そして、主客間を行き来する情報がシェマとして蓄えられ、相互作用自体も発達していくものと考えられる。