38 『社会科学の論理』カール・R・ポパー 河出書房1969年 P110を参考  「およそ学問とか認識とかがどこで始まるかといえば、次のようにいえよう。すなわち、認識は知覚や経験、あるいは資料や事実の収集と共にはじまるのではなく、問題と共にはじまる、と。問題なき知識はないが、知識なき問題もない。すなわち、認識は知と無知との緊張関係の下ではじまる。知識なき問題はなく、また無知なき問題もない。 なぜなら、どの問題も、われわれが思い込んでいた知識では何かが解決されないことを発見することによって生まれるからである。」