[8] 神霊について、「鬼神を敬してこれを遠ざく、知と謂うべし」(雍也篇、二十二章)、死後の世界について、「季路、鬼神に事えんことを問う。子の曰わく、未だ人に事うること能わず、いずくんぞ能く鬼に事えん。曰く、敢えて死を問う。未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん。」(先進篇 第十二章)、あるいは未来の出来事について、「子張問う。十世知るべきや。子の曰く、殷は夏の礼に因る、損益する所知るべきなり。周は殷の礼に因る、損益する所知るべきなり。其れ或いは周を継ぐ者は、百世と雖ども知るべきなり。」(為政篇、二十三章)という言葉が有名である。