[7] 「社会科学的認識の「客観性」は、経験的に与えられるものが、なるほど常に、それのみが社会科学的認識に認識価値を賦与するところの価値理念に準拠し、経験的に与えられるものの意義も、この価値理念から理解されるのではあるが、それにもかかわらず、経験的に与えられるものが、当の価値理念の妥当の証明という経験的には不可能なことの足場とされることは決してない、という事情に依存しているのである」『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』p.159