(17)「理論は(社会の)活発な営為を背後でひそかに締めくくっているものに、名を与えようとするのである。かつては思想にとって、単に存在するにすぎないものの無意味さは耐え難く感じられ、そこから思想の渇望が生じてきたが、その渇望は魔術からの解放を求める衝動へと世俗化されてしまった。魔術からの解放は、石の下で(ひそかに)怪物が孵化しつつあるのに、その石を取り除こうとする。つまりこの解放にとっては、怪物の認識のうちにだけ意味が保たれることになる」社会学と経験的研究 P86