[35] 墨子の能力主義は、社会の各階層における分業を前提としていた。墨家が統治の論ばかりでなく、農業や戦争防衛の経験的・技術的な研究を行う集団であったことから、実際に生産活動をする階級への関心は人事ではなかったと創造できる。詳しくは、貝塚茂樹、1961年、35ページ参照。