41 『資本論』カール・マルクス(中央公論社『世界の名著』)P217を参考 「労働は、まず第一に人間と自然との間の一過程、すなわち人間が自然とその物質代 謝を彼自身の行為によって媒介し、規制し、管理する一過程である。人間は自然過程そのものに一つの自然力として相対する。彼は、自然素材を自分自身の生活のために使用し得る形態で取得するために、自分の体に属している自然諸力、腕や足、頭や手を運動させる。人間は、この運動によって、自分の外部の自然に働きかけて、それを変化させるとともに、同時に自分自身の自然を変化させる。」  P217 「彼は自然的なものの形態変化を生じさせるだけではない。同時に、彼は自然的なもののうちに、彼の目的・・彼が知っており、彼の行動の仕方を法則として規定し、彼が自分の意志をそれに従属させなければならない彼の目的・・を実現する。そして、この従属は決して一時的な行動ではない。労働の全期間にわたって労働する諸期間の緊張のほかに、合目的な意志が必要とされ、それは注意力として現われ、しかもこの意志は、労働がそれ自身の内容と遂行の仕方によ って労働者を魅了することが少なければ少ないほど、したがって労働者が労働を自分自身の肉体的および精神諸力の働きとして楽しむことが少なければ少ないほど、ますます多く必要となる。」  P219「大地は、彼の本源的な食料宝庫であるのと同時に、彼の労働手段の本源的な武器庫である。それは例えば、彼になげたり、こすったり、重しにしたり、切ったりなどするための石を供給する。」