(4)アドルノ『啓蒙の弁証法』p10,18を中心に参照。 「主体の覚醒は、一切の関係の原理として、権力を承認することによって購われる。」(p10)
「神話は啓蒙へと移行し、自然は単なる客観性へと移行する。」(p10)
「神話にしろ科学にしろ、それらが初めて可能になるのは、自然が見かけと本質、作用と力とに二重化することに基づくのだが、この自然の二重化は、元を正せば人間の不安から生まれるのであり、この不安の表現が説明になる。」(p18)