[2] たとえば、ファッションである。服などの流行は、まず有名なデザイナーがデザインしファッションショーを行なった後、ファッション雑誌がとりあげ、それを参考に消費者が購入し、流行となる。 「品質ごとにいろんな等級に区分けされたシリーズものの商品が購買者に提供されるが、それはますます遺漏なき量化を助長するだけである。一人一人の購買者は、いわば自発的に、あらかじめ表示された自分の「レベル」に合せて行動し、彼のタイプ向きに造られた大量生産のカテゴリーにしたがって選ばなければならない。」(啓蒙の弁証法p.189)