[6] 古典的な認識論の代表例はカントの『純粋理性批判』(篠田英雄訳 岩波文庫 1962)の先験的感性論である。カントは認識の構造をア・プリオリな直観に求めている。カントに限らず、認識論の多くは発生的な視点から議論されてはいない。