(11)「私に対して問題を多義的にし曖昧にしていると非難することは容易でしょう。すなわち問題とは、ポパーにあっては何かもっぱら認識論的なものであり、私にあっては同時に何か実践的なもの、結局のところ世界の問題を孕んだ状況そのものである、と。だがまさにこの区別の正当さこそ重大なのです。もし科学の内在的諸問題を、科学の形式主義の中では蒼ざめて反映している現実的な諸問題から根本的に分離させるならば、人は科学を物神化することになるでしょう。」社会科学の論理によせて P134