[4]自然環境と人類の関係という観点で、前者はそれらをレクリエーション・教育利用などに限定したのに対し、後者は天然資源を合理的な判断の下に置き、持続可能を求めて開発を主張した。前者はイギリスの保護論者の流れを汲むものであり、理想論に過ぎないという批判を受けつつも国立公園の設立などの形で自然環境保護に成果を上げた。後者は科学が万能であることを前提とするものではあるが、経済的公正、すなわち自由主義を養護する性質のものであり資本主義の発展とその歩みをともにし、現在における環境思想の主流を占めるものである。