53 『自殺論』エミール・デュルケーム(中央公論社『世界の名著』)P160を参考  「社会生活のさまざまな領域は、相互に切り離しがたく関連し、それぞれ全体としての社会にたいして一定の機能を含んでいる。他者にたいする共感や連帯感を目覚めさせたのは社会の働きで、人間を意のままに型どり、人間の行動を支配するあの宗教的、政治的、道徳的信念を植え付けたのも社会なのだ。  したがって社会の統合が弱まった時、社会的人間はもはや「目的」を持った生活を営むことができず、社会的人間としての生活に対応するものを社会の中に見出すことができない。」