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授業のレジメ集


経済学の教科書について
 経済学に関しては、さまざまな教科書が出ています。経済学はかなりないようが標準化されていますので、どれも内容的にはかなりよく似ていますが、それでも、それぞれに微妙に異なっています。
 いざ授業の教科書としてどれを指定するかということになると、当然のことながら、自分の考える講義内容とピッタリ一致するものはありません。それでいつも困っています。「教科書はどうしますか」と言われると、「これがいい」と言えないだけに、「どれでもいいよ。自分が読みやすいと思う本を探しなさい」と答えております。実際それ以外答えようがない状況です。
 経済学、マクロ経済学の講義をするに際して、自分ならこのような形で構成するということで、『豊かさを考える−私の経済学−』という講義案を作っています。これを教科書にする時間は今はありませんが、パワーポイントで作成している講義メモを、受講生への資料として公開します。
 受講生は、このメモから講義中にノートをとれなかった分を埋めてください。メモからどのような講義であったか思い出すことは可能だと思いますから、細かい点については、講義中にいくつかあげた教科書や図書館の本で調べてください。
 なお、目次の略語は、
   経=経済学概論
   マ=マクロ経済学
   ミ=ミクロ経済学
   金=金融論
です。また、11章につきましては、久保田哲夫(2000)『新版国際金融論入門』昭和堂を参照してください。



豊かさを考える


私の経済学入門


第1章 不幸にならないために−経済学は何を問題にするか−
§1 人のパンの心配−経済学で何を学ぶか−(経、ミ)
§2 無い袖は振れぬ−経済問題と政策−(経、マ、金)
§3 豊かさの源泉−分業と比較優位−(経、ミ、金)

第2章 豊かさをどう測るか−日本経済のパフォーマンス−
§1 経済を測るものさし−経済循環の構造とGDP−(経、マ、金)
§2 名を取るか実を取るか−貨幣と物価水準−(経、マ、金)
§3 世界の中の日本−為替レートと国際収支−(経、マ、金)

第3章 見えざる手の働き−市場メカニズムの意義−
§1 価格という信号−市場均衡と最適性−(経、ミ)
§2 より高い満足を求めて−消費の理論−(経、ミ)
§3 何を作るかどう作るか−生産の理論−(経、ミ)
§4 満足するまで交渉を−市場の均衡と安定−(ミ)
§5 意図は良くても−市場の規制とその影響−(経、ミ)

第4章 大きな政府か小さな政府か−市場メカニズムの限界−
§1 富めるものはますます富み−不完全競争市場−(経、ミ)
§2 なぜ車に課税するか−外部性と社会的費用−(経、ミ)
§3 ただ乗りお断り−公共財の提供−(経、ミ)
§4 すべての人に幸せを−所得の再分配−(経、ミ)
§5 真理は中庸にあり−政府の限界、市場の限界−(経、ミ)
§6 バケツに穴があいてます−投入=産出分析−(ミ)

第5章 経済はなぜ変動するか−経済の活動水準−
§1 売れないものは作らない−均衡国民所得の決定−(経、マ、金)
§2 因果はめぐる−乗数分析と財政政策−(経、マ、金)
§3 投資の2つの顔−経済の変動と成長−(経、マ、金)
§4 金は入っただけ出る?−消費関数をめぐって−(経、マ、金)

第6章 なぜ紙切れでものが買えるか−貨幣と銀行−
§1 金は天下のまわりもの−貨幣とは何か−(経、マ、金)
§2 貨幣製造業者−銀行の発生−(マ、金)
§3 職業的ペシミスト−中央銀行の発生−(マ、金)
§4 貨幣は自らを管理せず−中央銀行と貨幣の供給−(マ、金)
§5 山の二羽より手の一羽−流動性選好理論−(マ、金

第7章 貨幣はベールか−財市場と金融市場−
§1 ものと金とのからみあい−IS=LM分析−(マ、金)
§2 完全雇用をめざして−財政政策と金融政策−(マ、金)
§3 サラ金財政の落とし穴−財政政策と国債問題−(マ、金)
§4 ルールか裁量か−金融市場と金融政策−(マ、金)

   第8章 失業は誰のせいか−古典派、ケインズ、新古典派−
§1 供給はそれ自らの需要を生み出す−古典派の理論体系−(マ、金)
§2 需要の底なし沼−ケインズ体系における貨幣−(マ、金)
§3 嵐はいつやむか−ケインズ体系と物価−(マ、金)
§4 マクロ経済学のミクロ的基礎−市場の一般均衡理論−(マ、ミ、金)

第9章 信用こそすべて−金融制度−
§1 リスクへの挑戦−金融市場−(金)
§2 投資は自己責任で−金融自由化の経済学−(金)
§3 フリー・フェア・グローバル−金融のグローバリゼーション−(金)

   第10章 一寸先は闇−不確実性と情報−
§1 格付け会社を誰が格付けするか−情報の経済学−(ミ、金)
§2 天は二物を与えず−ポートフォリオの理論−(マ、ミ、金)
§3 じゃんけんは後出し厳禁−ゲームの理論−(ミ、金)

第11章 国際協調の経済学−国際貿易と国際金融−
§1 無資源国の経済成長−比較優位の発生と貿易利益−(経)
§2 近隣窮乏化政策−外国貿易乗数と保護貿易−(経、マ、金)
§3 変動相場制への道−国際通貨制度−(経、金)
§4 風の中の羽のように−変動相場制の問題点−(経、金)
§5 お金が世界を駆けめぐる−国際マクロ経済学−(マ、金)




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