PCノートテイクでは、ビデオのナレーションをノートテイクすることが難しいという指摘があり、2005年から字幕付けもおこなっています。
字幕付け作業は、大まかに7つの工程に分かれます(下表)。機器はカノープス社製のビデオ編集ソフトEDIUS Pro 3を搭載した専用PCを中心としたものです。
表1.作業工程表。以下、45分のビデオテープを想定した際のおよその作業時間です | ||
工程1 | 教材用ビデオテープをデジタルビデオ(DV)テープにダビングする | 45分 |
工程2 | Ediusを起動して、DVテープから画像ファイルを専用PCに取り込む。同時に音声認識ソフトでテキスト・ファイルを作成する | 45分 |
工程3 | (2)で作成したテキスト・ファイルを校正する | 5時間 |
工程4 | Ediusのプロジェクト・ファイルを起動、字幕付けをおこなう(下図) | 3時間 |
工程5 | 字幕付けが終了したプロジェクト・ファイルを再生、校正する | 5時間 |
工程6 | (5)で完成したプロジェクト・ファイルをDVテープに出力する | 45分 |
工程7 | DVテープからVHSテープ/DVD等に変換する | 45分 |
計 | 16時間 |
下左の図は、作業中のPCのスクリーンです。左上に、字幕の文章を入力したテキスト・ファイルの画面、右上は編集結果の画面が再生されているタイムライン・モニタ(レコーダーともいう)、下半分は時間軸上にクリップやタイトル・クリップを配置するタイムライン・ウィンドウが開いています。また、下右図は、タイトル・クリップを作成・修正する際に、タイトル作成画面を開いて作業している画面です
こうした作業を模式図化すると、ちょうど紐のように直線的に進行する素材クリップ(映像ファイル)の下に、テキスト・ファイルの文字を染め抜いたのれんのようなタイトル・ファイルを、ぶら下げていくような作業となります(下右図)。
この"紐"とそれにぶら下がる"のれん"のセットが、"プロジェクト・ファイル"として、タイムライン・モニタの画面にまとめられて再生されるわけです。
実際に字幕を入れた画面を下に示します。基本的に2行、20-26文字程度にまとめてあります。なお、句読点を半角スペースで代用していることに気づかれたでしょうか? テレビ等の字幕でも、句読点はついていません。
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