ごみゼロナビゲーション@サマソニ’04 体験記

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ペットボトルや紙コップ、リサイクルできる資源はちゃんと分別して次のフェスティバルでも利用する。とても素晴らしいことだけどやっぱり事の重要さに「気付いている」スタッフが「気付いていない」お客さんに頼んでいる構図ってのは濃くあって、自分が出したゴミの処理を自分ですることを嫌がるお客さんに必死で頼んで、最後には「ありがとうございます」なんて言ったりもするのに矛盾というか、フラストレーションというか、叱り飛ばしたい気持ちになったりもしました。けどまぁお客さんから見たらボランティアもお金をもらって働いているスタッフも違いはないわけで、そう考えると「金払ってきてなんで自分でしなあかんねん」って思う気持ちも分からないでもない。
すごく覚えていることがあります。二日目の昼過ぎに、ゴミの入ったビニール袋を下げて背の高い女の人が来て、ゴミ箱にポイっとビニール袋を投げてそのままトコトコトコ〜っと歩いて行ってしまったのでビニール袋を開けてみると中には紙コップやペットボトルが混ざってたくさん入っていた。キャンペーンを知らないのかなっと思って「ペットボトルはキャップとラベルを剥がして捨ててください」と言ったら女の人は振り向いてこっちを見た後すぐ横にいた男の人と目を合わせ、苦笑いをしてそのまま去ってしまった。髪の長いキレイな服を着た人だったけど、僕の横で麦藁帽子をかぶって汗だくでゴミの分別を呼びかけてた子の方がよっぽど大人だと思った。
お客さんのライフスタイルを変えようなんてボランティアじゃないと出来ないことだと思う。たった二日間でも二日目の終わりには何も呼びかけなくてもほとんどの人が勝手に分別をするようになっていて、意識の変化というのが感じられました。音楽を楽しみながらのこんなに楽しくてやりがいのあるボランティアは初めてだった、機会があれば今後も参加していきたいと思う。

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▼関連ウェブサイト
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国際青年環境NGO A SEED JAPAN
サマーソニック2004