私達人類は今まで、多くの生物と共存しながら、また、多くの生き物を糧としながら、地球のもつ資源を生かし、豊かな文化を築いてきました。しかし、現在は多くの地球資源を搾取して、大量生産と大量消費を行い、人口の増加とともに地球規模の環境問題を生み出してします。それは、かつて人類が遭遇したことのない現象であり、身近な光や空気、飲み水、食べ物、川や海、山野の自然に至るまで、安全性に気を遣わなければならない状況が生まれてしまっています。様々な問題を抱える現代、私たちは地域や地球を大切にする精神を学び、新たなライフスタイルを身につけ実践していかなければなりません今、私たちが健康に生活するとともに、次の世代の明るい未来が期待できるように、一人ひとりが地球環境問題について関心を持ち、自分たちのできる環境保全や環境にやさしい身近なことから、"Think Globally. Act Locally."を常に意識しながら実践に移して行く必要性があります。

 関西学院大学総合政策学部は、10年前の創立時から基本理念を「自然と人間の共生、人間と人間の共生」とし地球規模で生じる諸問題の発見・解決に貢献しうる人材の育成を目的としています。特に総合政策学部は、地球規模で問題視されつつあるエコロジー問題、都市問題、国際発展問題の三つを問題対象とし、問題原因を本質的には、身のまわりの生活・地域との関連において探っております。地域社会、我々のライフスタイルのあり方を問い直していくアプローチの仕方に、関西学院大学総合政策学部のスクールモットーとして"Think Globally. Act Locally."(地球規模で考え,足元から行動を起こせ)が必要とされているのです。