日本企業の不信

B日本企業における問題点
     〜その1〜


まず、何と行っても、これでしょう。
トップによる責任。これにも2パターンあります。

  1. 知らなかった
  2. 知っていたけど、見過ごした。

今回の・・・と言うより、今年のケースはこの1のパターンが多いですね。
米国では、トップの積極的な関与によって粉飾決算が作られていきましたが、
日本の最近起こったパターンでは、知らない方が多い。

<1、知らなかったケース>

雪印食品が集団食中毒事件を起こした時、記者会見がありましたよね。
そこの席上で社長が何と言ったか覚えてますか?
「・・・
 ・・・・・・
 君・・・それは・・・本当か?」

誰もがその言葉に唖然としたと思います。
「私は寝ていないんだ!!」と記者のみなさんに怒ったこともありますよね。

この事件は、大阪工場でバルブをなが〜い間洗浄していなかった事が原因でした。
マニュアルには載っているらしいのです。が、社員はそれをず〜っとしていなかった。
食品=口から直接人体に影響のあるかなり、責任の思い職業にも関わらずに。

日本ハム等による事件にしても、トップに行くまでにどこかで止めてしまう。
取りあえず、社長に行くまでに止める。マスコミに知られたくないから止める。

これじゃあ、小さい子が何か悪い事をして、
お母さんに知られたくないから、とウソをつくのと同じじゃないですか。
大人か子供か、の違いだけで。

<2、知っているケース>

これは、どういう事か。
分ってたけど、やっていない、ともこれに入るのではないか、と思います。

JRのケースでは、救急隊員2人が死んでしまいました。
この場で中学生がそもそも・・・と議論しても仕方が無い。被害を食い止める事に意義がある。
JRって、昔もこんな感じの事故がありませんでした?
「信楽鉄道」や「余部鉄橋墜落事故」もこんなタイプだったと思います。
信号ミスや、機械のミス。昔に起こっている様な事が起こっても、
またミスをしてしまうのなら、「知っててやっていない」のと同じですよ。

解散に至ってしまった雪印にしてもそうですよね?
牛乳の洗浄が出来ていない。→そこから上手く社内の問題全てを
解決するように努力をする。または、社員が守ろうとする。
それができていないのですから。

犠牲になるのは、いつも、まじめにやっている一般のごくごく大多数の人たちなのに。


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