日本企業のこれまでとこれから

Aこれからの企業のあり方@


<ならない鈴をどうするのか>

2002年度に起こった企業不祥事。
そして、その多くが内部告発であるというハナシはしました。

しかし、考えてみて下さい。
内部告発をされなければいけないような組織体制だったのでしょうか。
内部告発は基本的に最後の手段であり、その前にどうして発見できなかったのでしょうか。
例に挙げた企業は、多くの人が知っている様な有名な企業であり、
昔から続いている、言わば「一流企業」揃いです。

不況という環境・社会背景があるのかも知れません。
部長クラスといった中間管理職に重く責任がのしかかって来るのだと思います。
そうした圧力がかかってしまうと、
「社会正義という上位概念を忘れがちになってしまう」という
程という事です。

もしかしたら、エンロンやワールドコムといった米国会計不信よりかは
根が深い問題なのかもしれません。
下手をすると、それよりも、性質が悪いのかも知れません。
経営者が私利私欲のために問題を起こした米国のケースと
法令遵守を現場から忘れている日本企業とでは。

「会社の為に・・・」というそれらしい
言葉を隠れ蓑にして裏でばれない様に不正を働く。
確実に許される事ではありません。

しかし、それを勇気を振り絞っていった所で実名を
出したら、つまはじきにされてしまうのがオチです。
米国企業改革法では、不当な扱いをすると罰せられますが、
日本ではいじめが待っています。

日本ハムの不正を暴いた西宮の社長。
TVの特集でたまたま見たのですが、例の告発を境に、
あからさまに、取引が減っているのだそうです。
という事は、裏を返せば、
他の企業もそういう事をしている、と言っているようなもの
ではないでしょうか。

それとも、単にばれるのが怖いだけなのでしょうか。
内部告発者が2の足を踏まないように。
ダメな事はダ駄目と言える社会であって欲しいですし、そういう社会人になりたいですね。


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