手書きサポートのための手引き

◆手書きサポーターが準備するもの
 ペン 太めの黒ペンか3色ボールペン等。シャーペンは避ける
 裏紙(20枚程度) 授業によって必要枚数が違うので、多めに持っていく


◆手書きサポーターがするべきことは3つ             
講義内容を分かりやすく

●講義内容をまとめて書く
→教員が話す講義をそのまま書き取るのはPCテイカーの担当。手書きサポーターは講義の内容をわかりやすくまとめ、要点をおさえたノートをとる。箇条書きや図式化などを使い、分かりやすさを重視すること。

●内容に補足を加える
→講義の中で、教員が強調する部分を利用学生に伝える。(1)重要事項は丸をつける、(2)関連事項は線で結ぶ、(3)具体例は書き加える、などで補足説明する。

●図やグラフなどを写す
→黒板の図や、パワーポイントで写される資料などは全てメモに写すこと。教員の説明もその図に沿う場合が多く、「ここ」や「あの部分」などの指示語を使うので、説明にそってメモに写した図を指差したり、補足を書き加えりしながら使う。

PCノートテイクをフォローする

●PCの誤字脱字を修正する
→PCの打ち間違いは別紙に書いて修正する。後からデータを直せるよう、ページ数と行数を書いておくこと。

●PCで省略された内容を補足
→PCが省略した講義の詳細をメモで書き足す。どの部分の補足なのか分かるように書くこと。またどこまでが講義で、どこからが雑談なのか、講義内容の進行はどうなっているかなどは、PCノートテイクでは省略される場合が多いのでそれもフォローする。

●利用学生が分からない部分を説明する
→PCノートテイカーは手が離せないため、利用学生の質問は手書きサポーターが積極的に担当すること。講義とPCの内容を両方把握していないと質問に対応できない場合も多い。メモだけに集中せず、講義にもPCにも満遍なく気を配る。

授業をリアルタイムに伝える

●教員の指示をすばやく伝える
→「8ページを開いて」「プリントを出して」「手をあげて」等、教員が生徒に指示を出した場合、即座に利用学生に伝えるよう心がける。該当のページを開いたり、プリントを出したり、肩をたたくなどすれば、PCよりも早くフォローができる。

●説明している箇所を指差す
→配布物などがある場合、講義でどの部分の説明しているかを指で指し示す。

●教員が読み上げている箇所を指でなぞる
→教員が配布物などを読み上げている場合、指差すだけでは不十分なので、読み上げられている箇所を同じスピードでなぞるようにする。その場合、利用学生の配布物ではなく、自分が持っている配布物を見やすい位置において使うこと。



◆メモの実例



●筆記ノートのポイント

利用者がノートを見やすい位置に座る(自分が右利きなら、利用者の右に座る)
ノートの1枚目に講義名と日付を書き、毎ページの右肩に番号をふる

文字は大きく、きれいに書く

文章で書かずに、箇条書きにしてまとめる
矢印や丸などを使い、関連事項を分かりやすくする
PCの誤字脱字訂正は、別の紙に書く
教授が強調した部分は、赤ペンで下線を引くなどして、情報を追加する
黒板に書かれたことはノートにも書く
授業で使う図・グラフ・表などはノートに写し、講義に沿った説明を書き足す
10 PC任せにしない。PCが授業の内容を充分フォローしていても「より詳しく、より分かりやすく」を心がける



●講義スタイル別対策
講義のみ PCの内容を箇条書きでフォローする。講義内容の全体図を把握し、簡潔にまとめて伝える
レジュメがある場合 レジュメと授業の進行度を合わせることを心がける。簡単な説明や関連する用語を書き込む
パワーポイント 用語や図を見逃さないようにする。コピーがある場合は、空欄に講義の内容を補足する
資料や記事を使う 授業のどの箇所の関連記事なのかをメモする。読み上げる場合は、そこを指でなぞる



●ピンチ!PCが使用不可能になった!どうすれば良いか?

→ 手書きサポーターーが主役になって、利用者に授業内容を伝える。
授業中に突然PCの電源が落ちたり、日本語の入力がうまくいかなくなったりする場合がある。そんな時は、手書きサポーターがPCの代役を務め、授業内容を利用者に伝えること。

 PCが動かなくなっても授業は止まらない。PCの復旧はPCノートテイカー2人に任せ、筆記サポーターが授業内容をフォローすること。


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